3kg ページ5
次の日。
兄は仕事に行った。
私は部屋で今日もゴロゴロする。
ゴロゴロするのが、私の仕事だ。
『んー、でも暇だなぁ…』
あの1週間は、泣き崩れる→寝る→泣き崩れるの繰り返しだったからまだすることがあったから良いけど、今回は無い。
と言っても、遥斗君を見たら涙で視界が見えなくなるだろう。
『ハァ……遥斗君…どうして死んじゃうんだよッ…』
私はソファで寝転びながら手にギュッと力を込めた。
言っておくが、推しが亡くなるとな、ホンッットこの世がどうでも良くなる。
(でも…まぁ、敵役だったから仕方ないか…)
敵役は死ぬ運命…やられる運命。
いや、まぁ、可笑しいけどそう作られている…
(どーしてこんな恋してしもうたんやろ…)
私は思い出を蒸し返してしまい、また泣いてしまった。
嗚呼、ソファが汚れちゃうな……
____
__
_
数時間経っただろうか。
ふと、スマホが震えた。
『……?…あ、兄』
私はかかってきた兄のケータイを出た。
急用以外は何時もLINEで送ってくるので、とても不思議だった。
『もしもし』
中【あ、やっと出たな。LINEを全部未読にしやがって】
『今さっきまで、泣いてたんだよ。仕方ない』
そして、兄は要件を言ってきた。
何やらポートマフィアのボスがまた、私の異能を買いたいらしい。
中【とりあえず、前まで来れるか?】
『ハイハイ…今から家でます』
私はスマホを閉じた。
そして未読していたLINEも既読に変え、〖すまんすまん〗と軽く返し家を出た。
____
__
_
そして、私はポートマフィアのビルの前までついた。
そこには兄ではなく、芥川が居た。
芥川も兄と一緒で体型のことは何も言ってこなかった。
まぁ、興味が無いのだろう。
私もあんまり興味無いし。
私は芥川に近づいた。
『龍…兄は居ないの?』
芥川は私に気づいて振り返った。
すると、私を見て数秒固まり、やっと一言。
芥「は?」
『え?』
174人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「文豪ストレイドッグス」関連の作品
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:シグマ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/mao2929891/
作成日時:2020年10月14日 14時