2kg ページ4
『可愛い…子?』
私は耳を疑った。
中也は軽く太宰を睨んだ。
中「糞太宰、Aを口説くな」
太「A……?」
太宰はそう言った。
そして私の名前を少し呼び、私を見た。
太「え?A」
『Aですが何か?』
すると中也が後ろから抱きついてきた。
そして私と中也の2人で太宰を見た。
中「俺の妹だが?」
『私の兄が何時もどうも』
太「兄妹……!?」
太宰は驚いて数歩下がった。
すると、後ろから「太宰さーん」と聞こえた。
「太宰さ__…ポートマフィア!?」
中「手前ェは人虎か…」
ふと、中也はそう言った。
私は隣で白髪の子を見た。
『…中島敦…』
敦「は、はい。僕ですが……?」
『あ、ごめん。忘れて』
私は無意識で名前を呼んでしまった。
彼は目を丸くした。
敦「あ、太宰さん。全くもう…帰りますよ」
太「えーもうちょっとAと居たいなぁ?」
『嫌です』
私はそう言って兄を引っ張った。
兄は買い物カゴを持って付いてきた。
太「ありゃ、嫌われたか」
敦「…あの子はポートマフィアですか?」
太「いや…ポートマフィアには入ってないねぇ…」
____
__
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『……はぁ……めっちゃ焦ったァ』
私は少し離れた所でそう声に出した。
兄は後ろで苦笑いを浮かべていた。
中「それにしても気づかねぇってな」
『まぁ、分からなくもないけどね』
私はそう言って歩いた。
あの時感じた。
太宰の態度が一瞬変わったと…
(結局人は顔かよ……まぁ性格も見せてねぇけど)
中「とりあえず、帰るか」
『うん。はぁ……日差しが痛い』
中「ちゃんと外に出ろ」
そして、私達は帰った。
太宰と会った。
その日から私の周りは変わった。
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作者名:シグマ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/mao2929891/
作成日時:2020年10月14日 14時