推しが死んだので1週間部屋に引きこもりました。すると好かれました。【文スト】 (ページ12)

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10kg ページ12

『……』

私はソファの上で目を瞑った。
味感は丁寧に蜜柑の皮を剥いていた。
そして上手く剥けたら自慢してきた。

『良かったな。味感』
〖えへへ…A要る？〗
『んー、貰う』

味感が口元に持ってきたので、私はパクっと食べた。
酸っぱくなく、とても甘かった。

(当たりだ)

〖甘！？〗
『何時もはハズレとってたからね…良かったな』
〖うん！！〗

あの蜜柑以外、全て食べてしまわれた。
私の蜜柑が……取られた。まぁいいや

〖寝るの？〗
『寝ない』

〖……何もしないの？〗
『何もしない…』

〖どうして？〗
『することが無いから。巻き込まれたくないから』

〖何に？〗
『めんどくさい事。』

〖ふぅーん……〗

Aは目をつぶり、寝始めた。
結局寝てる。

〖……襲っていいの？〗
『んっ……好きにしなよ…おやすみ……』
〖……〗

味感はAの頬にキスして、一緒に寝始めた。

～～～
～～
～

『……んっ…？』

目が覚めると昼の2時だった。
そして私は抱きしめられている感じをしながら起きた。

目を開けて姿を見ると、私は目を見開けた。

『は…』

(どうして、此処に……)

〖あ、起きた。中也の友達だし、良いかと思って家に入れたよ〗
『バカ！今すぐ外に…』

私はそういった。
でも遅かった。

太「おはよう、Aちゃん！」
『糞太宰ぃっ！！』

私は殴ろうとしたが、太宰が拳を受け取った。
まるで、分かっていたかというように……

太「はぁ…やっぱり、ちゃんと中也の妹なんだ……」
『！？』

(体が思ったより動く…でも止められちゃった)

〖あれ～？入れないほうが良かった？〗
『うん』

味感はニコニコ笑っていた。
どうせ、言った聞いてくれないと思うけど。

太「まぁまぁ…とりあえず、来てくれるよね。探偵社」
『…はぃ？』

〖正義のヒーロー側か……楽しそう！〗
『……味感は、お留守番ね』
〖えええぇぇえぇぇ〗