メンヘラ恋人２【文スト】【太宰】 (ページ5)

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「仇となったか…。
と言うか私に似ているからって駄目だろう？」

コツン_と眉間の間に指を押された。
彼の表情を見ると頬をふくらませて怒っていた。

『わ、分かってる！でも体が…

ってか因みに治から見て魔人はどうなの？
似・て・る・の？
似・て・な・い・の！』

「似ているかな」
『ほらぁ！』

あまり雰囲気が悪くならず、打ち明けれた。
そしてお互いぎゅーっと離れないように抱きしめ、軽く口付けをして目を見つめた。

(治、かわいいー)

魔人の話をしたせいか彼は不安になっている顔をしていた。
私の事をよく気にしてくれているんだな…と心から感じた。
自然と治の首の周りに腕を回し、耳元に口付けをした。

『大丈夫。治しか見てないよ
もう相手がどんな人なのかも見抜いているし、今の私と昔からの知り合いは治だからね』

私はそのまま耳たぶを甘噛みした。
そのまま彼を押し倒し、こつん_とおでこをくっつけた。
スキンシップ多めで触れ続けると、彼は優しい目付きで見てくれた。

「愛しているよ、A」
『私も愛してる』

愛を囁き、口元に口付けをした。
柔らかく暖かい感触に、さらに噛みつきたくなってガリッと歯を立てた。
彼は目を細め、ニコニコしていた。

(かわいいっ…あれ？)

『あ…』

じんわり血の味を感じた。
思わず我に返ると、治の唇からは出血していた。

＿あーっ、私の破壊衝動…やっちまった。

自然と彼と距離を取ろうと少し離れると、それを追い詰めるように治は唇にキスをしてきた。
血の味がする。
でも、いつのまにかその血さえも甘く感じた。

「ん…大丈夫だよ。私は君のものなんだからね」
『でも痛いことはヤダって言ってたじゃん』

「Aから付けられたものに痛みなんて感じないよ」

治はそう言って頭を掴んで貪るように口付けをした。
空いている方の手で彼の手と指を絡めて身を任した。。

「大好きだよ。大好き、好き」
『んっ…今っ、言わ、ないっ、で…』

「うふふ」