53:混浴? ページ3
近くの銭湯へ、私達は出かけた。
2人はすぐ喧嘩するくせに、私が声をかけるとまるで犬のようにすぐに反応してくれる。
(かわいい)
なんて思いつつ、女と書いているのれんを潜った。
『はぁ……』
思わずため息がこぼれた。
…理由は双黒のことが気になるから。
ずっと頭の中の片隅に居て、好きなのと同時に殺さなきゃ行けないことばかり浮かぶ。
(私は…一体どっちに…)
もうルールを破って大切な人が死んで欲しくない。
でも、大切な人を私の手では殺したくない。
相反する気持ちがずっと私の首を絞めてる。
『……』
「あ、もうちょっとじゃん!混浴!」
『?』
ふと、近くにいた20代くらいの女の子が隣の席の子にお話していた。
私の向かいの女の子たちで楽しそうにお話していた。
「楽しみだね」
「やっと今年で20だから、入れるようになったの嬉しい!」
「どんな所かなぁ?」と女の子たちはお話しながら遠ざかった。
噂によるとカッコイイ男性が沢山いる、とかなんとか言っていた。
(混浴…)
近くにいたおば様に聞くと、ここの銭湯は夜7時から混浴の時間があるらしい。
もうすぐだけど…私は行くつもりない。
(そんなことより、暗殺…)
そう簡単に、解決できない悩み。
彼らを殺したくないけど、ルールを破りたくない。
…傲慢だけど、なんとか出来ないかなぁ…。
『はぁ…どうしよう…』
___
__
_
ぱっ…と外に出ると、混浴で盛りあがっているのか人が居ない。
子供たちも居ない。
こんな早くから大人の時間に入ってるのだろうか?
(ま、なんでも良いけれど)
「Aさん…?」
「!」
『?』
ふと、私の名前を呼ばれた。
目線を向けると、そこには見慣れた姿の中島敦が居た。
隣には泉鏡花も居て、私を見て驚いていた。
(げっ…)
探偵者の人達。
偽らなきゃ。
私は一瞬で作り笑みを浮かべた。。
『中島さんに泉さん…どうしてここに?』
123人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
シグマざん(プロフ) - 暁月臨さん» が、頑張ってみます!!でも、気長にお待ちお願いします! (9月21日 1時) (レス) @page4 id: af73925dd3 (このIDを非表示/違反報告)
暁月臨(プロフ) - この作品マジで最高です!!更新お願いしますッッッ!! (7月16日 1時) (レス) @page4 id: 59dc159e7e (このIDを非表示/違反報告)
シグマ(プロフ) - 水彩さんさん» えへへ、続編来ちゃったー! (2022年11月25日 18時) (レス) id: bd84de304f (このIDを非表示/違反報告)
水彩さん(プロフ) - うおおおーー!続編きたあーーー! (2022年11月25日 17時) (レス) @page2 id: 4cafde4cc5 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:シグマ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/mao2929891/
作成日時:2022年11月25日 8時