54:彼ら ページ4
「気分転換に来たんです!」
いつものお風呂は飽きてしまったから気分転換に銭湯へ…と言うことだったらしい。
(はぁ、恐ろしーわ)
どこに行っても探偵社の人達と絡んでいる気がして。
いやでもチラつくあのコートを来た人にどこか腹が立ちながら言葉を続けた。
「…」
『あ、私もです。素敵なお風呂でしたよ。』
「僕達、此処初めてで。
Aさんがそう言うなら、来て良かったです!
…それに人も少なくてよかったね。鏡花ちゃん」
「うん」
2人は優しく笑っていた。
でも、泉鏡花の目だけ私によく向いている気がする。
(うーん…)
演技はちゃんとしてるはずだけど…。
どうしてそんな目を?
なんて思いつつ、ツッコミをいれた。
『あ、いや、人は多いですよ?』
「え?」
『今は混浴時間です』
『それじゃぁ』と言ってその場から離れた。
彼はなにか想像したのか顔を真っ赤にしていて、泉鏡花の視線は彼に移ってくれた。
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近くにあったマッサージチェアでリラックスした。
きっと、そうそうに出てこないだろうし。
なんて思っていると、いつの間にか眠っていたらしく、人が騒ぎ出してきた。
騒音で目が覚めると、お目当ての人が現れた。
「やぁ、A。来ないなんて酷いじゃないか」
『治』
そこには銭湯から出てきた治がやってきた。
ドンドンとこちらに人がやってきて、さらにあたりは騒がしくなってきた。
ちょいと耳を傾けると「あの人、カッコイイ…」とか声が聞こえた。
(うわっ、連れてきたな…)
『…』
「敦くん達にもあったのだよ。知ってるかい?」
『知ってる』
そう言葉に出して体を起こすと、遅れてやってきた中也が来た。
少し水を滴らせながら首元にタオルをかけてやってきて、この場の女子はさらにうるさく声を上げた。
「…見られてるってのは気持ちわりぃな」
初めての言葉がそれであった。
周りをキョロキョロ見ていて、彼はマフィアなので視線に敏感だから見られてること自体、変な感じなのだろう。。
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シグマざん(プロフ) - 暁月臨さん» が、頑張ってみます!!でも、気長にお待ちお願いします! (9月21日 1時) (レス) @page4 id: af73925dd3 (このIDを非表示/違反報告)
暁月臨(プロフ) - この作品マジで最高です!!更新お願いしますッッッ!! (7月16日 1時) (レス) @page4 id: 59dc159e7e (このIDを非表示/違反報告)
シグマ(プロフ) - 水彩さんさん» えへへ、続編来ちゃったー! (2022年11月25日 18時) (レス) id: bd84de304f (このIDを非表示/違反報告)
水彩さん(プロフ) - うおおおーー!続編きたあーーー! (2022年11月25日 17時) (レス) @page2 id: 4cafde4cc5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:シグマ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/mao2929891/
作成日時:2022年11月25日 8時