検索窓
今日:1 hit、昨日:4 hit、合計:16,825 hit

6 ページ6

【み、皆さん!】


(そうだ!なにか食べ物を…)


思いついた時には、彼女は私から視線を逸らしてピョコッ…と3人の前に顔を出した。
〖あ、3人だ…〗と口に出すと3人は驚いていた。


【ちょ、姐さん、こんな所に子供を攫ってたらダメじゃねぇすか?】

【違います!攫ってません!
この子は先輩の異能力なんです!】

【はぁぁ?】


立原は目を丸くして固まってしまった。
【い、異能力?】と首をギギギ…と音を立てて向けると、彼女は直ぐに顔をゆがめて座り込んだ。


〖樋口、お腹すいたぁ…〗

【あっ!そ、そうだ!
皆さんなにか食べ物は…?】


樋口が目を向けると3人は手ぶらで何も持ってそうにない。
そう悟ると樋口は困り果てた。

すると、その時黒服達が遠くでザワザワし始めた。
目線を向けると、すぐに黒服の1人が報告に来た。


【忙しいところすみません。
シュレッダー機が壊れてしまって…】


目線を下げて【す、直ぐに治しますので】と声をかけていた。
黒服はすぐに去って行って、他の方にも話し回っていた。
…もう、色んなことが同時に起こって樋口の脳は疲れた。


【もう、こんな時にっ】
〖シュレッダー…〗


ふと、羅生門は立ち上がって立ち去った黒服のあとを歩き始めた。
すぐに立原が気づき声をかけるも、元気にシュレッダーが使えず困っている黒服のところに行った。


〖おにーさん!おにーさん!〗
【!?】

〖それ、頂戴?〗


捨てようでした紙を彼女は欲しがった。
黒服は驚いて体をかたまらせていると、コホン…と軽く咳払いをした広津が傍によった。


【シュレッダーは私がいれておく。貸してくれるか?】
【は、はい!】


黒服から紙を受け取り、広津はすぐに彼女の方に紙を渡した。
彼女は紙を受けると、円柱のように丸めて口に入れてしまった。


〖ぱーくんっ!〗

【!?】
【え…】


その場の光景を見た人達は視線は言葉を失った。
そんな中、彼女は〖もっと!〗と口を開けた。


〖ご飯、頂戴?〗


_
__


「と、言うことでして…」


樋口は全て説明した。
芥川はその事にも驚きながら、視線を逸らして羅生門を見た。
シュレッダーにかける予定だったものを彼女に回す。
すると簡単に食べてくれた。


(ゴミ箱か)

7→←5



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (81 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
134人がお気に入り
設定タグ:文スト , 芥川 , 羅生門
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

シグマ(プロフ) - ペネロッペさん» 閲覧ありがとうございます!はい、少し更新停止です。大体半分くらい書けたので少し物語の整理をしてからまた書き進めたいな…と!ゆっくりになりますがよろしくお願いします! (2022年11月2日 4時) (レス) id: bd84de304f (このIDを非表示/違反報告)
シグマ(プロフ) - サキさん» すみませんっ!気づかなくて返信遅れました。うふふ、どうなるかはこれからお楽しみ下さい。いつもありがとうございます! (2022年11月2日 4時) (レス) id: bd84de304f (このIDを非表示/違反報告)
ペネロッペ(プロフ) - こ…更新停止ですか……? (2022年11月1日 12時) (レス) @page27 id: 4e7520e5da (このIDを非表示/違反報告)
サキ(プロフ) - 来るなと拒絶して捨てるのはいいけど乱歩さんの話聞いてた芥川君とツッコミたいですね愛してあげて抱きしめないと無理と言われてたのに太宰さんや森さんに叱られかねん対応ですね (2022年10月25日 8時) (レス) id: 4d7646cafb (このIDを非表示/違反報告)
シグマ(プロフ) - サキさん» えへへ、ありがとうございます!凄く嬉しいッです!それに2回もコメントありがとう! (2022年10月15日 6時) (レス) id: bd84de304f (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:シグマ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp//  
作成日時:2022年9月24日 22時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。