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わたしは探偵社に入ってソファに座った。
すると、みんなの仕事している姿が見れた。
電話の受け取り、書類作成、依頼へ外に出る所など、みんなドタバタしていた。


『…』


(忙しいんだなぁ…)


探偵社はマフィアより人が少ないから、たくさんの人がドタバタしてるのが目に入った。
そんなのを見ていると、頭によぎったこと。


(…ご主人様、元気かなぁ…)


殺しの仕事の時も、書類作成も、わたしがずっと見えてたから苦しさも分かってるのに……。
今、何しているのか分からなくてすごく不安。


(ご主人様に何かあった時、名前を呼んでくれたら駆けつけるのに…)


呼ぶかも分からない不安に、なぜか押しつぶされそう。



「マフィアより忙しいだろう?」
『!』


ふと、振り返ると太宰さんがそこに居た。
そして横に座ってきて「どうだい?」と話を降ってきた。


『忙しいね。
マフィアは分担してるけど、探偵社はあんまり分担してないから』

「うんうん、そうだねぇ。
それは人数不足なのだよ。ということで羅生門」

『?』


太宰さんはニコニコしていた。
そして4つ折りにしている紙を出して、私に見せてきた。
開けると、その紙の上に【依頼内容】と書かれていた。


「来てくれないかい? 私と」


(探偵社の仕事かぁ)


いつもはご主人様の仕事を見ていただけだったけど、仕事ってなんだろう?
大変そうにしていたけど、本当に大変なのかなぁ。


(暇だし、ご主人様も探したいし、行こう!)


『うん!行く!』
「うふふ、じゃぁ、決まりだね。」


「着いてきてくれ」と太宰さんと手を繋いで一緒に歩いた。
…異能のわたしは消えないけれど、使えないのが分かる。


(うーん、ちょっとダルい…)


わたしが異能力だから異能が消えると存在の半分が消えるから…なんだか疲れる。
…あんまり太宰さんと手は繋ぎたくないなぁ…。


「じゃぁ国木田くん。そういう事で」

「だ、太宰が仕事だと…?槍でも降るのか?」

「うふふ、そういう時もあるんだよ。さて、羅生門行くよ」
『うん。』

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シグマ(プロフ) - ペネロッペさん» 閲覧ありがとうございます!はい、少し更新停止です。大体半分くらい書けたので少し物語の整理をしてからまた書き進めたいな…と!ゆっくりになりますがよろしくお願いします! (2022年11月2日 4時) (レス) id: bd84de304f (このIDを非表示/違反報告)
シグマ(プロフ) - サキさん» すみませんっ!気づかなくて返信遅れました。うふふ、どうなるかはこれからお楽しみ下さい。いつもありがとうございます! (2022年11月2日 4時) (レス) id: bd84de304f (このIDを非表示/違反報告)
ペネロッペ(プロフ) - こ…更新停止ですか……? (2022年11月1日 12時) (レス) @page27 id: 4e7520e5da (このIDを非表示/違反報告)
サキ(プロフ) - 来るなと拒絶して捨てるのはいいけど乱歩さんの話聞いてた芥川君とツッコミたいですね愛してあげて抱きしめないと無理と言われてたのに太宰さんや森さんに叱られかねん対応ですね (2022年10月25日 8時) (レス) id: 4d7646cafb (このIDを非表示/違反報告)
シグマ(プロフ) - サキさん» えへへ、ありがとうございます!凄く嬉しいッです!それに2回もコメントありがとう! (2022年10月15日 6時) (レス) id: bd84de304f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:シグマ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp//  
作成日時:2022年9月24日 22時

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