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「……」
『ママから、変な人についてっちゃダメだよって言われてたのに、約束破っちゃった…』


『怒られる』とまた泣き出しそうになると、スタッフはしゃがんで、私と目線を合わせてくれた。
そして少し考えたのか、私の目を見て黙り込んだ。


「…子供がこんなところにいるのは…うーん、良くないね…
お名前を聞いていいかな?後、家とかも?」

『わたし、佐藤花!家はバスで30分!』


ニコッ…と嘘をつくと、スタッフは優しく微笑んでくれた。
そして荒く頭を撫でて死体を見せないようにしてくれていた。


「花ちゃんだね。
家に帰ったら警察が来てるかもしれないから、出てあげてね」

『うん!』


スタッフはわたしを逃がしてくれるみたいだった。

ここが来たらダメな場所。
そして死体がそばにあるという2点で離させてかれるみたいだ。


(おじさん、悪い人だったんだなぁ…)


ハンカチでお腹を小さく拭いた。

そして背負うカバンに現金もあるし、服だって手に持った。
荷物を持ってるうちにスタッフは警察に電話をかけていて、ソレを横目にサッとその場から抜け出した。


『…』


____
__
_


近くの公園で休憩を取りながら、私はマフィアまで向かった。
あの大きな黒いビルがポートマフィアである。


『……大っきいなぁ』


小さくそうつぶやき、自動販売機で買った桃ジュースを1口飲んだ。
…今日はどこに泊まろうかな。
色仕掛けかなんかすると、さっきみたいな変な人は釣れちゃうだろうけれど、普通の人が釣れるわけない。


(野宿かなぁ)


ううん。
きっと、そうじゃない。

今日、殺しに行くんだ。

そしたら殺したことで最後に…警察に捕まればもうそれでいいと思う。

きっとこれは大事件だ。
だって親が殺されただけでこんなに子供が復讐するなんてないだろう。

それにマフィアに盾突くなんてよっぽどだと思う。


(やめだ、やめだ)


今日のために色々準備した!
体だって鍛えたし、さっきの演技だって…

だから、今日仕留めなきゃ意味が無い!!!

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シグマざん(プロフ) - るなさん» ありがとうございます。マイペースにやらせて頂きます (12月8日 0時) (レス) @page12 id: af73925dd3 (このIDを非表示/違反報告)
るな - 続き楽しみにしてます! (12月7日 23時) (レス) @page12 id: 4b22b5eac9 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:シグマ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp//  
作成日時:2023年11月24日 10時

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