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『私は生きて帰れるなんて思ってない。
だから次なんてない』


冷たくそう言った。
もう、覚悟は決めてるから。
するとエリスは「…ううん。次はあるわ」と叫んだ。


『ない』
「あるわ!」

『なんでっ?無いでしょ!
だって、マフィアに盾突いてるんだよ?』


普通に考えてこうなる未来しか考えられないもん!

…そうじゃないの?
深い息を着くと、エリスは優しく抱きしめてくれた。


「それでもあるわ」
『じゃぁ、一体なにと言うの?』

「ワタシのお人形さんになって?」


(?)


人形…?
目を丸くすると、尾崎が大きくため息をついていた。


「エリス、怒られるぞ?」
「大丈夫よ!それにコウヨウも好きでしょ?」

「……見抜かれておったか…」


2人はそんな会話をして仲良くしていたが、あ、頭が追いつかない。
えっと、エリスの人形になると死を免れる?

冗談じゃない!

エリスは…エリスはマフィアの人間だ。
即ち、敵のところに入れっての!?


『やだ』


(そんなの絶ッ対にヤダ)


『マフィアなんて大っ嫌い。
だからエリスの人形になんてなれないっ!』

「なら死ぬって言うの?敵は打ててないんでしょ?」

『でも、仲間になるくらいなら腹切って死ぬほうがマシ』


うぅ…と唸るように睨み直すと、エリスは困った顔をしていた。
そして触れようとしたきたが、私は弾いて落した。


『嫌われたっていい。
でも私は目的のためなら信頼なんてどーでもいい』

「…コウヨウ、やっぱりワタシ欲しくなったわ」


エリスはそう尾崎に話していた。
尾崎の顔には驚きと口元には半円を書いた笑顔があった。

(…?)

なんでそんなに笑顔なんだ?
すると前からエリスが飛びついてきた。


『…っ!?』


どさっ…と倒されるとエリスは乗ってきた。
ちょうどお腹の上に乗られて動けないっ。
ジタバタして抜け出そうとすると、エリスの声で動きが止まった。


「スキなの。A」
『ぇ?』

「可愛いから離したくないの、お願い。マフィアに入って??」

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シグマざん(プロフ) - るなさん» ありがとうございます。マイペースにやらせて頂きます (12月8日 0時) (レス) @page12 id: af73925dd3 (このIDを非表示/違反報告)
るな - 続き楽しみにしてます! (12月7日 23時) (レス) @page12 id: 4b22b5eac9 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:シグマ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp//  
作成日時:2023年11月24日 10時

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