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脅しが効いたようだ。二人
とも私から少し離れている
青「おい、オレがアイツを捕まえられる確率ってどんくらいだ?」
桃「……ほぼ0かな。力で捩じ伏せられるものじゃないよアレは。掴む前に技決められちゃうもん」
ここからでは良く聞こえないけど、二人が何かを話している。私を捕まえる作戦でも立てているんだろう
青「んじゃ、どうにかして隙作るわ」
桃「できるの?」
青「織本なら余裕」
青峰君が私の間合いの外ギリギリまで近づいてきた
青「人が親切に連れてってやるっつってんだから、大人しくしろよ」
貴「いいって言ってるでしょ」
青「でも、立ってるのがやっとだろ?」
貴「平気だよ。なんなら走ろうか?」
青「んなに強がんなよA」
貴「強がってなんか……?」
何だろう違和感が
貴「いま、何て?」
青「あ?だから、強がんなっつったんだよ」
貴「違う、私の事なんて呼んだ?」
青峰君はいつもの調子でサラッと言った
青「A。」
熱が一気に高くなった気がした
貴「気安く下の名前で呼ばな……きゃっ!」
カッとなって、私は一瞬隙を作ってしまった。その一瞬は彼が間合いを詰めるには十分で、彼はあっという間に私を肩に担いだ
青「えらく可愛い声出たな」
貴「このバカ!下ろしてよ!」
桃「青峰君ナイスすぎ!」
後ろでさつきが拍手をしているのが聞こえる
桃「でも、それじゃあ米俵みたいで可哀想だからさ……こういう持ち方にして」
青「あ?何だそれ、メンドクセー」
桃「いいからやって♪」
さつきはゼスチャーで何かを伝えたらしいが、私からはさつきが見えないので内容が分からない
青「ハァー」
青峰君のタメ息が聞こえて、私は突然地面に下ろされた。が、それは一瞬で、またすぐに足が宙に浮いた。今度はさつきの顔も青峰君の顔も見える……でもこれって
桃「キャーー!いいな、いいなー!私もテツくんにしてもらいたい!お姫様抱っこ」
青「アホかお前。これの何がいいんだよ」
桃「お姫様抱っこって、女の子の夢なんだよー。ね、A」
ず、頭痛が酷くなってきた…!
貴「さっきのほうがまだマシだよ!というか、下ろしてっ!」
桃「照れてる♪さ、早く連れてってあげて」
青「お前は?」
桃「私は邪魔でしょ?」
さつきが意味あり気な視線を青峰君に送った
青「まーな、お前うっせーし」
桃「じゃ、そういうことでー」
さつきは手を振って体育館に戻っていった
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あんこ(プロフ) - ゔぅー。本当にヒドイ更新具合ですね……頑張ります(T-T) (2015年3月20日 21時) (レス) id: 2b1cf20e49 (このIDを非表示/違反報告)
サキ - 更新頑張ってください! (2015年3月19日 16時) (レス) id: 230e8534c7 (このIDを非表示/違反報告)
ライネ - この小説おもろいです!更新ガンバです。 (2015年3月17日 20時) (レス) id: cc2ae5f13f (このIDを非表示/違反報告)
あんこ(プロフ) - みいさん» ありがとうございます!なかなか更新できなくて申し訳ないです…頑張ります!! (2015年2月26日 13時) (レス) id: 2b1cf20e49 (このIDを非表示/違反報告)
みい - 全部 見ましたッ!更新頑張ってください (2015年2月23日 0時) (レス) id: d81b228a30 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あんこ | 作成日時:2013年10月10日 0時