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story156 ページ12

銃兎《ただ俺の気持ちを理解はしとけ。

わかったか?》


『えっあっ、うん』


銃兎《…っち、俺らしくねぇ…

会う日はまたメールで送れ、

このまま話してたら恥ずかしさで爆発しそうだ》


そう言って銃兎はプツリと電話を切った。

…頭がとても混乱している。


脳裏をよぎるのは独歩。そして一二三。

2人とも私のことを本気で好きだと言っていた。


…銃兎まで??


気持ち云々より吃驚している。


……ダメだ!!こんなの1人では処理しきれない。

誰かに恋愛相談なるものをしよう。

えっと私の知り合いで誰かモテそうな人…


三郎「A」


ぐちゃぐちゃこんがらがった頭の中がやけに静かな三郎の声で断ち切られた。


『あっ、ごめんね?早く帰ろっか。三郎』


三郎「銃兎。

もしかしてヨコハマディビジョンの入間銃兎のこと?」


『あれ?知ってるの?』


三郎「思ったより大胆な男なんだね。

A…付き合ってるわけじゃないんだよね?」


『え?えっと…なんで三郎…

…え?え?ちょっとまって。

今の会話聞こえてた?』

三郎「うん。だって…“スピーカー”になってたじゃん」


えっ…スピーカー…?

銃兎の声、やけに響いて聞こえるなとは思ったけど…

最悪だ…

三郎、私のこと遊んでる女って思ったかな。


『さ、さ、三郎?

あのね。これには訳があって』

三郎「いいよ。帰ろう。A」


言い訳なんて聞かない。

まるでそう言う様に三郎は私の前を歩いていく。

三郎の背中が私を責めているように見えた。




そして結局、家に着くまで私たちは一言も話さなかった。



『ただいまー』

二郎「あっ!A!おかえり!」

一郎「おお、A。三郎。

出かけてたのか。おかえり」

二郎「三郎おまえなぁ、誘えよ!」

三郎「…」

『だって二郎、課題終わってなかったんだから仕方ないでしょ?

また今度一緒にお菓子でも食べに行こうね』

二郎「お、おう!」

『ふふ

……さぶ』



三郎「A」


『ん?…』


三郎「僕、歳のせいとかにしてAを諦める気は一切ないから。

これだけは言っとく」

『え?それってどういう…』


三郎は覚悟を決めたような顔をして私にその言葉を残すと自分の部屋へと入ってしまった。


歳のせい?


諦める?


…どういう意味だ?




私の複雑な恋愛模様はまだまだ始まったばかりだということをこの時の私は知る由もなくただ頭に?を浮かべるしか無かった。

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作品ジャンル:アニメ
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lotus_r(プロフ) - 華月さん» うわぁ嬉しいお言葉ありがとうございます!なるべく更新送れないようにしていきたいです(泣) (2021年12月25日 16時) (レス) @page31 id: 37f79c4fa9 (このIDを非表示/違反報告)
華月 - いつも見てます(*^^*) 無理のなさらないように頑張って更新してください! (2021年12月24日 13時) (レス) id: e87e41df15 (このIDを非表示/違反報告)
lotus_r(プロフ) - 柃。さん» コメント返信遅くなり申し訳ありませんでした!作者です!この作品ももっと更新頻度上げていきたいと思います! (2021年8月28日 1時) (レス) id: 37f79c4fa9 (このIDを非表示/違反報告)
柃。(プロフ) - 夢主ちゃんのもはや芸になってる鈍感が見ててもどかしいんですけど面白いです!これからも更新頑張ってくださいね^ - ^ (2021年8月16日 0時) (レス) id: 70c717cb52 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:lotus_r | 作成日時:2021年5月4日 2時

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