story122 ページ28
『こっちだって、あんたと無駄話するつもりは無いんだけど?』
《…お前こそ相変わらず生意気な口をきく。
誰のおかげでお前の大切なアイツが生きていけると?》
『…生きていける?
あれからなんの進展もない。
死んだも同然でしょ?』
《…本当に死なせてもいいんだぞ?》
『…』
《ふん、で、用件は?》
『…薬』
《薬?
薬がどうした》
『…薬が切れそうなの』
《…そうか。
だからなんだ》
『…っ!だからなんだって…!
新しく補給してよ!』
《そう言わなければ解らないだろう?
他に用は?》
『ない。』
《では切るぞ》
『待って!』
《まだ何か?》
『……そろそろ、教えて下さい』
《何をだ》
『…貴方が一体誰なのか
何故、私に力を貸すのか』
《…お前がそれを知ったところで何が出来る?》
『…』
《生憎私は意味の無いことはしない。
用があるならまた連絡をよこせ》
そこで電話は切れた。
呼びかけても、もう繋がらない電話を睨みつける。
…あの薬がなければ、このご時世、私は生きていけない。
最初は怪しんでいた薬剤も効果は確かだから服薬するしかない。
前に言われた。
“その薬はお前がこちらとの【約束】を守る前提で効き目がある。
お前が約束を破れば取り返しのつかないことになるのだからな”
約束…
わかってる。
今は守らなきゃ、自分の為にも。
だけど、いつかは破らなきゃ。
自分の為に。
side:乱数_________________
「じゃ!まったね〜イチジクおねーさん!」
勘解由小路無花果に呼び出された俺は彼女と会った後、中王区内にある資料室に寄った。
The Dirty Dawgは中王区によって仕組まれて結成されたチームだけど実はCosmos Coreは中王区の策略で結成された訳では無い。
当時は中王区の女共も予想外のハプニングに驚いていた。
だけどあいつらの事だ。
きっとCosmos Coreの情報くらい登録してあるはず…
「あ、あったあった〜♪」
…MC jiggy prominence…
十六夜 紅蓮…(イザヨイ グレン)
なっつかしいなぁ!
紅蓮ってば、サマトキみたいなタイプで〜!
気に入らないやつはぶっ潰す!みたいなスタンス、ボク嫌いじゃないなぁ〜!
……やっぱり、紅蓮のほかの2人に関しては多少情報があるけど…
Artemisだけは名前も出てないし、顔も割れてない、か…
--キリトリセン--
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作者名:lotus_r | 作成日時:2021年3月11日 19時