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Aが好奇心のままに俺に質問攻めする幻太郎をたしなめた。
まぁ、幻太郎は詮索するのが好きだからな…
本人も悪気があって詮索してるわけじゃないと思うんだが…
ん?
待て。今、A、なんて言った?
“あの時は乱数も傷ついたはず”?
…こいつ…俺たちの解散について何か知ってるのか?
「あ!そうだ、A!
Aは今、シンジュクの寂雷のチームメンバーの所に住んでるんだよね?」
『うん。私の幼馴染なんだ』
帝統「神宮寺寂雷のチームメンバー……ってことは麻天狼の奴らか?」
幻太郎「…A、貴方もしかして…男と2人っきりで同居してるのですか!?」
『…幻太郎も帝統も声大きいよ…
急にどうしたの?
大丈夫だよ、安心して?2人きりじゃないし、同居って言うのもおこがましい…私は迷惑かけて居候してるの』
幻太郎「2人きりじゃない…んですね?」
『うん!3人で生活してるから』
帝統「3人?」
『え?…あー、説明不足だったね。
私は、今、一二三と独歩と3人で1つの部屋に住んでるんだ』
帝統「…!?」
幻太郎「な…」
「ふふふーん」
幻太郎「ダメです!A、今すぐ出て下さい」
『え?』
帝統「そうだ!いくら幼馴染つったって20歳超えた男と女だぞ!?
もっと警戒心持てよ!」
幻太郎「そうですよ、A!
いつも警戒心など持たず、イカサマに引っかかっている帝統に“警戒心持てよ!”なんて言われたら終わりです!」
2人とも……そんなにAを攻め立ててどうするつもりなんだよ。
『でっ、でも!
私、2ヶ月後には幻太郎達にもお世話になるって…乱数?』
私の提案を幻太郎と帝統に話していないのか、と言う目で救いを求めてくるAに仕方なく俺は助け舟を出した。
「も〜ゲンタロ!ダイス!
この前話したじゃん!Aは、各ディビジョンの知り合いを怪我が治るまで1ヶ月ごとに回ってくるよ!って!
幻太郎と帝統の話を通したら、僕達も成人男子だもん!
家にA、イソウロウさせてあげられなくなっちゃうよ!」
幻太郎「…っ…確かに…」
帝統「でもよぉ!」
『帝統、心配してくれてありがとう。
でも私の友達にそんな疑い深い人いないから安心して?ね?』
帝統「…なんかあったら、すぐ言えよ」
『はいはい、ありがとう。
…ところで乱数、C&Cについてまだ知ってることはない?』
「えーもー、そんなに気になる?
それなら、一郎や左馬刻に聞くといいよ!」
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作者名:lotus_r | 作成日時:2021年3月11日 19時