story78 ページ33
『…っん、』
私の腰を抱く銃兎の手をなんとか離そうと彼の胸を叩くけど力が強すぎてなんの抵抗にもなっていない。
『じゅ…っ』
銃兎「っ…ふ」
『いい…加減…にしてよ!!』
と叫んでなんとか彼を体から引き離す。
比羅「おやおや、銃兎君は随分積極的なんだな」
『すみません、比羅様。
…ただの悪ふざけなのでどうかお気になさらず…』
銃兎「…悪ふざけ?こんなの普通だろ?…ですよね?
比羅さん?スペインでは挨拶ですもんね?」
『挨拶?』
比羅「はっはっ、あぁそうだな。
スペインにいた頃が懐かしい」
比羅様は御歳79だ。
…あぁそういえば、若い頃は長く他国で暮らしていたと聞いた事があった。
それがスペインか…
って違くて。
だからってなんで私が銃兎とその“挨拶”しなきゃならなのよ。
比羅「それじゃあ老いぼれは退散して後は若いふたりに任せるとしよう」
『え、いや、比羅さ』
比羅「それでは、A君。お金は振り込んでおくからまた頼むぞ。
…銃兎君もまた」
…いや、比羅様!!
ここ日本なんですけど??
なんで男同士でキスして突っ込まないんですか…!
…まさか銃兎、こうなると分かっててやった…?
『銃兎』
銃兎「ええ分かってやりましたよ。
比羅さんはかなり長くスペインにいらっしゃいましたからあちらの文化が体に染みついていますからね」
いや私何も聞いてないけど。
なんで心の中読めてんの?
『はぁーーー…もういいよ。
でも!
比羅様の前だったから良かったけど他のお客様が見たらびっくりするからやめてよね』
銃兎「“比羅様の前だったらいい”、と言いましたね?」
…は?
慌てて銃兎の顔を見ると嬉しそうに口角を上げる彼の姿があった。
『銃兎、違う!』
銃兎「楽しみですねぇ、…これからは沢山仕事を入れるように比羅さんに連絡しておきます」
『…』
なんでそうなるの…
『…銃兎、私に構う時間があるなんて暇なんだ?
…まあいいや。
私これから行かなきゃ行けないところあるから。またね』
銃兎「おや、一緒にお茶でもと思ったのですが。
残念ですね」
『ごめん。イケブクロの友達に会わなきゃいけなくて』
銃兎「…イケブクロ?」
『うん!仕事、手伝ってもらったんだよね。何か問題なかったか聞かなきゃ…まあ何かあってもあの3人なら強いから大丈夫だと思うけど』
銃兎「…3人?…もしかして萬屋とかいう3人ですか」
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hani-R - ルキさん» ルキ様。コメントありがとうございます。「ハマにハマれ」ですね笑わかりますめちゃくちゃわかります。ヨコハマは声優さんがキャラクター本人過ぎてもう心臓に悪いですよね…笑 (2021年2月13日 23時) (レス) id: dbddb190fe (このIDを非表示/違反報告)
ルキ(プロフ) - 僕の推しは寂雷先生と独歩ちんです!!!!!!!最近、浅沼さんにハマってそこから駒ちゃん神尾さんとどんどんハマもハマりつつあります! (2021年2月13日 15時) (レス) id: 5d86928a65 (このIDを非表示/違反報告)
hani-R - Rさん» R様。作者です!コメントありがとうございます!心中お察ししますよ笑笑ほんとにみんなかっこよくて可愛くてそれなのにバチバチのラップかまされたらそれはもう惚れますよね笑三郎君!可愛い!なのに神童!好きになるしかない!笑 (2021年2月4日 7時) (レス) id: dbddb190fe (このIDを非表示/違反報告)
R(プロフ) - コメント失礼します!!!推し?みんな顔が良すぎて‥三郎です!!!←もう、なんだよ‥顔が良いッ‥‥‥すいません取り乱しました‥失礼しました!!! (2021年2月2日 21時) (レス) id: 104d0cd352 (このIDを非表示/違反報告)
hani-R - らんらんさん» らんらん様、作者です!リクエストありがとうございます。全てを反映しきれるかわかりませんがなるべくストーリーに取り入れられるように頑張ります。これからも楽しんで読んで頂けると幸いです。 (2021年2月2日 18時) (レス) id: dbddb190fe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:lotus_r | 作成日時:2021年1月8日 1時