この想い届けば

＊19＊ ページ20

「･･･ごちそうさまでした。」

「･･･どうだった？玉の口に合ったか？」



「ガヤ、美味しすぎるよ！

こんなの食べたことないよ！！」

「･･･良かった。

玉に喜んでもらえて俺も嬉しいよ。」

「ふふ。作ってくれてありがと。」

「･･･お、おう。

よし、そろそろ仕事行こうか。」

「･･･そうだね。」


クゥーン


「ベル･･･。また来るからその時はたくさん遊ぼ？ね？」

･･･ワン


「･･･ありがと。ベル。」 ナデナデ

「よし。ベル、いい子で待っててな。」

･･･ワン！












「準備出来たか？」

「うん。大丈夫だよ･･･。」


「よし、･･･ベル。」






「「行ってきます！」」


ワンワン！！









ブロロロロ






「･･･玉。色々とありがとな。」

「･･･え？どうしたの？」

「俺最近忙しかったから、あんまりベルに構ってあげられなかったんだ。

でも、玉が来てくれたからベルとっても楽しそうだったよ。」

「そうなんだ･･･。」

「またおいでよ。今度は天使や王子も連れてさ。」

「うん。そうするよ。

･･･俺もひとつガヤにお礼が言いたかったんだ。」

「ん？なんだ？」

「昨日家に誘ってくれてありがと。

･･･なんか俺おかしかったからさ。」

「･･･玉。」

「ガヤやベルといて、とっても楽しかった！

ありがとね。」

「･･･なぁ、今日何時終わり？」

「うーん。今からメンバーと雑誌撮影でしょ。

その後は、ドラマの打ち合わせと舞台の稽古だから、･･･9時ぐらいかな？」

「･･･夜、玉に話があるんだ。」

「･･･話？なんの？」

「･･･大事な話。」







ガヤが俺に･･･大事な話？







「･･･ん。分かった。

でも、遅くなるかもしれないよ？」

「うん。大丈夫だよ。待ってるから。」

「じゃあ終わったらメールするね。」

「ああ。頼むな。」








この時に聞いておけば良かったんだ。






そうしたら･･･









俺もガヤも苦しまなくて済んだのに･･･。

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