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次の日の朝、目を覚ました私は簡単に身なりを整えて、コートとストールを身につけて高専の外へ出た。
冬の朝の空気が好きだ。
というよりも匂いが好きだ。
大きく吸い込むと肺が冷たくなる感覚に陥るが、それもまた心地良い。
それよりも1人で外に出たのはいつぶりだろうか。
そんなことを考えて歩いていたら、目の前の人物に気付かずに思いっきりぶつかった。
『す…すみませ……んんん?』
「本当、一般人なら肩壊してるかもね。」
やっ!久しぶり!と言いながら、手を挙げる黒いサングラス姿の五条先生が居た。
『実家に帰ったんじゃなかったんですか?』
「帰ったよ。でも暇だからすぐ帰ってきた。高専のみんなにお土産買ってきたから渡しに来たんだけど…Aどこか行くの?」
『そうなんです。ちょっと、じんじゃ…」
「じんじゃ?」
『じんじゃ…』
「どうしたの?A」
『じんじゃーぽーく!!!」
「は?」
『ジンジャーポークが食べたくなったんです!!それで材料を買いに行こうと思って…』
「何それ、豚の生姜焼きとなにか違うの?」
『ちょっと違うみたいです。テレビでやってて作りたくなって!』
「ふ〜ん、僕も食べたい。」
『え。』
「僕、日本で2番目に豚の生姜焼きが好きな男だから!」
『ちなみに1番は誰ですか?』
「伏黒恵」
『それは生姜が好きなだけでは…。』
「細かいことは気にしない!」
五条先生はレッツゴー!と言いながら私が向かおうとしていた方向へ進み出した。
…御守りはまた出直しだな。
諦めて五条先生について行くことにした。
・
・
ポークジンジャーの材料を買うために高専からほど近いスーパーに来た。
途中、昨日行った神社の前を通りがかったが、気にしていないふりをした。
いつもの黒の目隠しではただの不審人物だが、サングラスの五条先生はただの長身イケメンだ。
今日の五条先生はただの長身イケメン仕様だったので、地元の寂れたスーパーではまあ目立った。
買い物客がチラチラと五条先生を見ている。
当の本人は慣れているのか、全く気にする素振りを見せずにお菓子コーナーに夢中になっていたが。
どうやらヤンヤンつけボーが気になっているらしい。
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夢花(プロフ) - ユリ.さん» ふふふwwwそうなんですかwwwこれぞ小説のちか(((殴 メタメタァ (2021年5月7日 9時) (レス) id: 78d9e81099 (このIDを非表示/違反報告)
ユリ.(プロフ) - 夢花さん» マジで息できないですよね。(笑)終わった後息も絶え絶えになりますもんね!夢主ちゃんも呼吸困難になったと思いますが、ここで死なせてもアレなのでちゃんと息できたことにしてます。(笑) (2021年5月7日 7時) (レス) id: c519aef02a (このIDを非表示/違反報告)
夢花(プロフ) - 普通にこしょこしょは死人でますよ?だって息できないもん{笑ってるから}(・_・) (2021年5月6日 16時) (レス) id: 78d9e81099 (このIDを非表示/違反報告)
ユリ.(プロフ) - 陽菜月さん» 口から心臓はやばい!(笑)しまってしまって〜(笑)もう少し待っててくだされな!まだ本調子になれず…(;_;) (2021年4月16日 6時) (レス) id: 5035154a58 (このIDを非表示/違反報告)
陽菜月 - もう、続きをワックワック胸を踊らせながら待ってます!!(ワックワック!んあ!?ワクワクしすぎて口から心臓が!?グロイ!) (2021年4月15日 22時) (レス) id: 6820255b8b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ユリ. | 作成日時:2021年4月2日 20時