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原田
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「まーさーさんっ!」
原田「…っ!…A?」
練習終わりに座って防具を外していると、後ろからかかった声と重みに振り返れば何故かAがいた。
「なんで…」と思わず呟けば「彼氏に会うのに理由なんているんですかー?」といつもの調子だ。
原田「部活は…」
「昨日練習試合だったので早く終わって、来ちゃいました!お疲れ様です!」
原田「あぁ、お疲れ。あの、A…」
「はい?」
嬉しそうにさっきから俺の首に手を回して抱きついてきているAに、小さく咳払いしながら「今、汗臭いから、あんまり近づかないほうが…」と言えば、
あははと笑って「やだー慣れてますよ」と答える。
…慣れてるってなんだ。
「常日頃球児に囲まれてますので!」
原田「確かにそうか…」
「ていうか、臭くないですし!!」
「洗剤の匂いしますもん」とくんくん匂いを嗅ぐAに「嗅ぐな」と苦笑いすれば「離れませんよー」と抱きつく手の力を強める。
「雅さんの背中、がっしりしてて広いから、抱きつきたくなっちゃうんですよね………たまにしか会えないんですから…ねー?」
原田「…………」
たまにしか出さない甘い声を出しながら抱きついたまま離れないA。…その声に弱いの、知ってるだろ。
「……当たってるから」と小さく呟けば「胸ですよね、当ててます」と即答された。
防具を取り終えてAを引き剥がすと隣をぽんぽんと叩く。
「ちぇーっせっかく背中を堪能してたのに」
原田「久しぶりだから、ちゃんと目を見て話したいだろ?」
「…………」
笑って言う俺に、Aは顔を赤くして眉間にしわを寄せると「ずるい!私ばっかりドキドキして!」と口を尖らせる。
原田「ドキドキ、してる、俺も」
「え?」
原田「俺だって…、変に近寄ると何するかわからないからな」
さっきの当たってる一件だって。
と思いながら横目に言うと、Aはまた顔をぽーっと赤らめて「やっぱりずるい!」と顔を覆った。
☆
☆
俺だって高校生
☆
成宮「あははははははは!!」
「ひどい!そんな笑うことないでしょ!」
成宮「だって…!ゴリップル!?ゴリップルなの!?」
「ちょっと!私はともかく原田さんはそんなこと!」
カルロス「いや、Aちゃん、それはおかしい」
「カルロスくん、何プルプル笑いこらえてんの」
原田「落ち着け」
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月花(プロフ) - 9秒8って、私と同じだよ。 (2020年5月15日 18時) (レス) id: 990a644328 (このIDを非表示/違反報告)
日向桃華(プロフ) - 御幸の星に願いをって声の王子様からですか!?素敵……!この作品(シリーズ?)めっちゃ面白いです!! (2019年9月17日 18時) (レス) id: 3f82de5fbf (このIDを非表示/違反報告)
あ(プロフ) - すごく面白いです!!続きが見たいです!!更新頑張ってください!! (2019年5月15日 22時) (レス) id: 12e22fef2b (このIDを非表示/違反報告)
詩音(プロフ) - いつも楽しく笑いながら読ませていただいてます!リクエスト受付てますかね……?稲実の練習(もしくは練習試合)で流れ弾が頭部にあったって救急搬送→青道の慌てるところ、見たいです!お時間ありましたらお願いします!これからも更新頑張ってください (2017年3月16日 21時) (レス) id: babcc5c2df (このIDを非表示/違反報告)
篠屋裕季(プロフ) - 杉本…いいこ… (2017年1月4日 23時) (携帯から) (レス) id: f2dc7330c9 (このIDを非表示/違反報告)
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