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向井
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「…」
向井「あはは、ありがとうございまーす」
「やだ太陽くん可愛い〜!」
乾「落ち着け、杉本、顔がすごいことになってるぞ」
私はもってきたタッパーを
メキッと音がなるくらい握りしめて、
隣に立っていた乾さんの腕をもがしっとつかむ。
「あのクソチャラ男…」と呟きながら見つめる先は、綺麗な年上のお姉さんたちに囲まれてへらへら笑ってる向井太陽(彼氏)。
「せっかく…お弁当作って持ってきたのに…!」
乾「まあまあ…太陽だって別に本気じゃ…」
「あー!!!アーンとかされてるじゃんほら!!」
乾「…太陽」
「ありえん…」
乾さんと2人して呆然としながら、
美人な先輩からはちみつレモンをあーんされてデレデレするその有り様を眺める。
「やっぱりあの子、年上に人気あるんだよ…」とぶつぶつ呟けば、乾さんがぽんぽんと優しく肩を叩いてくれた。
「私だって、あいつの手のひらで転がされてる女の1人に過ぎないんだ…」
乾「いや、そんなことは…」
「あんなにおっ ぱいもないし…料理も上手じゃないし………」
「どうせ二番目なんだ…」と虚ろな目で呟いていると、今気づいたらしい太陽が「Aさーん」とこちらに寄ってきた。
へらへら笑って手を振ってる様が、悔しいけど可愛い。
「あの人誰」
向井「あー…なんか、時々差し入れ持ってきてくれる人」
「…」
向井「なに?妬いちゃったー?」
「…悪い?」
楽しそうに尋ねてくる彼に、
お弁当を開けてヤケクソで自分で食べながら続ける。
「はちみつレモンなんて可愛らしいもの作れないし!!
胸も小さいし!!完敗だよ!!妬く資格もない!!」
向井「…」
太陽はしばらく私をきょとんと眺めていると、
唐揚げをつまんで食べる私の手首をぐいっと掴んで自分の口に運んだ。
「ん!美味い」とニコニコ笑う彼に手首を掴まれたまま、ぴきーんと静止する私。
向井「美味いしそれに…」
「ちょっ…」
太陽は真顔になってから、ポスンと私の胸を突如触ってきた。「ぎゃぁあ!!」と言いながらない胸を隠してあとずされば、にやーっと笑われる。
向井「俺、ない方が好きだって、初対面で言ったでしょ。おねーさん」
「……嬉しくないから!!」
☆
☆
掌でコロコロと
☆
「またそうやって年上をバカにして!!!」
向井「バカにしてないよー。超尊敬」
「棒読みも大概にしなよ!!?」
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月花(プロフ) - 9秒8って、私と同じだよ。 (2020年5月15日 18時) (レス) id: 990a644328 (このIDを非表示/違反報告)
日向桃華(プロフ) - 御幸の星に願いをって声の王子様からですか!?素敵……!この作品(シリーズ?)めっちゃ面白いです!! (2019年9月17日 18時) (レス) id: 3f82de5fbf (このIDを非表示/違反報告)
あ(プロフ) - すごく面白いです!!続きが見たいです!!更新頑張ってください!! (2019年5月15日 22時) (レス) id: 12e22fef2b (このIDを非表示/違反報告)
詩音(プロフ) - いつも楽しく笑いながら読ませていただいてます!リクエスト受付てますかね……?稲実の練習(もしくは練習試合)で流れ弾が頭部にあったって救急搬送→青道の慌てるところ、見たいです!お時間ありましたらお願いします!これからも更新頑張ってください (2017年3月16日 21時) (レス) id: babcc5c2df (このIDを非表示/違反報告)
篠屋裕季(プロフ) - 杉本…いいこ… (2017年1月4日 23時) (携帯から) (レス) id: f2dc7330c9 (このIDを非表示/違反報告)
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