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椅子に座り、携帯を取り出す。
携帯とイヤホンを繋ぎ、耳に当てると、今も大好きなRe:valeの曲ではなく、
天がセンターを務める、TRIGGERの曲を選択する。
あれから天率いるTRIGGERは瞬く間に有名になった。
そしてその後、私もここでデビュー。
純日本人、そして女には到底見えない男装アイドルとして華々しいデビューを飾れた。
それは日本にも大大的にニュースとなった。
最近話題の人気グループ、TRIGGERのセンターを務める天の妹がアメリカでデビュー。
まあ日本で私のニュースをされたとは知らなかったのだが、頻繁に連絡をとっている天から知らされたのだ。
天とは先ほど言った通りかなり頻繁に連絡を取り合っている。
内容は世間話の他に、メンバーの楽さんの愚痴をたまに零されるが、犬猿の仲ってやつなんだろうな。
日本から送られてくるCDジャケットの天はとても楽しそうだ。
そして天の話だと既に日本にも私のファンがたくさんいるらしい。
それは普通に嬉しかった。
九条「A。」
扉が開かれる気配がしたので見てみるとそこにいたのは九条さん。
「はい。」
九条「そろそろ本番だよ。行けるかい?」
「大丈夫です。行けます。」
私は聞いていたTRIGGERの曲を止め、鞄に携帯を仕舞うと、楽屋から出た。
明日私は日本に帰る。
そう、今日は私の最初で最後の、アメリカでのコンサートの日。
ステージに立つと歓声が一気に沸き立つ。
私はこの熱気が好きだ。
観客「きゃー!奏斗ー!」
観客「愛してるー!」
観客「日本に帰らないでー!」
「皆ー!今日は来てくれて本当にありがとう!」
観客「きゃー!」
「たった6ヶ月間の間だったけど、僕のファンになってくれて本当にありがとう!」
「皆の笑顔をお土産にさせてください!」
「そして僕が日本に帰っても、僕のファンでいてね!」
観客「きゃー!」
観客「当たり前だー!」
観客「たまには戻って来てねー!」
「それでは聞いてください!」
私は歌を歌う。
皆が持っているペンライトが眩しい。
待ってて。天、お母さん、お父さん、そして黒子、黄瀬、緑間、青峰、紫原、赤司、さつき。
今からそっちに行くから。
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manaekaki(プロフ) - Rinさん» 見てみたらそうでしたね!直しておきます!ご指摘ありがとうございました! (2016年9月10日 22時) (レス) id: 7bb55a48ed (このIDを非表示/違反報告)
Rin(プロフ) - 龍之介の一人称は「僕」ではなく「俺」ではないですか? (2016年9月10日 20時) (レス) id: 42ba435213 (このIDを非表示/違反報告)
manaekaki(プロフ) - 二次元LOVEさん» コメありがとうございます!面白いと言って頂けてとても嬉しいです!これからも頑張ります! (2016年8月27日 11時) (レス) id: 02c8dea248 (このIDを非表示/違反報告)
二次元LOVE - とっても面白いですね!これからも、更新頑張ってください!応援しています! (2016年8月27日 10時) (レス) id: 39c33adda0 (このIDを非表示/違反報告)
manaekaki(プロフ) - 胡蝶さん» なんどもコメしてくれてありがとうございます!天にぃ気に入ってくれて良かったです!これからも更新がんばります! (2016年8月25日 23時) (レス) id: 7bb55a48ed (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:manaekaki | 作成日時:2016年8月22日 11時