番外編8 ページ38
−−−虹村side−−−
虹村父「こら修造!待ちなさい!」
病院についた途端、オレは親父の声も無視して病院内へ走りだした。
虹村「!.......な、なんだよ....これ。」
病院の中へ入るといつもとは違う光景が。....看護師たちがあちらこちら駆けまわっていて、病院内は大混乱状態だった。
「足を負傷した男性の止血をはやく!」
「はい!」
「先生!207号室に運んだ女性の容態か!」
「すぐに向かう!おい、あっちの人たちはかすり傷だが菌が入らないように消毒しておけ!」
「はい!」
医師たちの指示が飛び交う病院内は凄いものだった....。
それよりAは?....Aはどこに?
「先生!集中治療室に運ばれた女性が意識不明で重態です!」
「わかった。女性は今どんな感じだ?」
「はい!重度の火傷に何かから大きな衝撃を受けたらしい複雑骨折なども見られます。女性は白い髪をしていて20〜30代の方です。」
虹村「!.......白い.....髪......まさか。」
それを聞いたオレは集中治療室がある方へと走りだした。白い髪......Aの母さんしかいねぇ!
.
んじゃAはどーなった?無事なのか?今どこにいる?
虹村「ハア....ハア.....。」
.....Aの心配をしていると、集中治療室と書かれた扉が見えてきた。集中治療室のマークは赤色に点灯しており、手術中だと示されている。
その扉の前まで来ると、走り疲れたオレは膝に手をつき息を整えた。
虹村「ハァ......ハァ........っ.....A。」
.
.
.
.
貴「......修?」
.
虹村「!」
.
声がした方を見ると、明かりの角度から影となっているすぐ近くの長椅子にAが座っていた。
虹村「......!」
Aは......着ている服がボロボロで深い傷があるところにはガーゼが貼られてあるが、それ以外のところも傷だらけであった....。
前髪から覗く黄色い瞳はいつもみたいに透き通っておらず、濁っており光がない。
オレは急いでAに近寄った。
虹村「大丈夫か?」
貴「.....。」
虹村「....A?......!」
.......そのとき気付いた。
......Aの頬に涙が伝っていることに....。
虹村「....。」
.
.
オレは...Aを優しく抱きしめた。
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だお(プロフ) - 輝砂羅さん» 女子が混ざるっていうのは普通はあり得ないですけど、そこを許してくれる方で私も嬉しいです(*^^*)あれ、全中と書かなければいけないところでインターハイと書いてたところありました!?どの部分かも教えて頂けるとありがたいです(^_^;) (2017年3月4日 21時) (レス) id: a5add35eb1 (このIDを非表示/違反報告)
輝砂羅 - すごい話好きです!黒バスで夢主選手なの少なくてすごい嬉しいですーでも、インターハイじゃなくて全中はインターミドルですよぉ (2017年3月4日 17時) (レス) id: 6cc67531f3 (このIDを非表示/違反報告)
みぃ - だおさん» 早くに返信ありがとうございます!これからも頑張ってください!! (2015年12月27日 13時) (レス) id: 92171fed6d (このIDを非表示/違反報告)
だお(プロフ) - みぃさん» 期限が終わってしまったのでしょう。今から貼り直しますのでお待ちください^_^; (2015年12月27日 12時) (レス) id: d490ebbd79 (このIDを非表示/違反報告)
だお(プロフ) - みぃさん» 一番好きなんですか!?とても光栄です(。>艸<)頑張りますね♪ (2015年12月27日 12時) (レス) id: d490ebbd79 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:だお | 作成日時:2015年9月20日 18時