番外編7 ページ37
.
母「.....ぁ"あ".....。」
貴「ひっ.....」
母さんからは肉が焼けた異様な匂いがして思わず上ずった声を出してしまった。
......オレと一緒だったあの白くて長い髪も縮れてこれまた異臭を放っている。そんな母さんの姿を見たオレは震えが止まらず、その場から立ち上がることすら出来ない。
.....母さん.....嘘.....でしょ。
あのとき母さんはオレを突き飛ばした。.....オレを守るために.....。その証拠に俺が立っていた位置にあの落ちてきた看板があった....。
母「あづい......た.....助けっ...ぁぁ"あ"!」
貴「っ.....母さん!?」
母さんはムクリと立ち上がったかと思えば、熱い熱いと悶えフラフラとオレから遠ざかっていく。母さんが行く先には車が通る道路が.....。
こんな大きな事故があったとしても車がいつ来るかも分からない道路へ入るなんて危険だ!
貴「母...さん!お願い.....止まっ....て!」
母「あづい.....誰か....だずげ.....て。」
貴「母さん!!お願い!!母さん!!!」
母「!......ぁ......A....?」
母さんはオレの声に気付いたのか、こちらを振り向いた。目が見えていないのか、オレに焦点が定まっていない。
貴「母さん!早くそこからdッ.....!!」
.
.
パァーッパーーー!!!
.
.
向こうから車がやってきたのにオレが気付いた。クラクションを鳴らしながら近づいてくる。この状況にパニクっているのか運転手は止まろうとしていない....このままじゃ....!
.....動け....動けよ!オレ!
貴「いやっ.....母さん!!」
どんどん車が迫ってくる.....
.
.
.....その時。
.
.
.
母「.....________。......A....。」
.
貴「!」
.
.
ドンッッッ!!
.
.
.
....母さんは轢かれる前....何かオレに言ったあと笑みを浮かべた感じがした。
.......その瞬間、オレは喉が張り裂けんばかりの声で絶叫したあと....また意識を手放した。
.
......意識を手放す寸前に見たのは、オレを嘲笑うかのように稲妻を走らせている黒い空だった。
921人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「黒子のバスケ」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
だお(プロフ) - 輝砂羅さん» 女子が混ざるっていうのは普通はあり得ないですけど、そこを許してくれる方で私も嬉しいです(*^^*)あれ、全中と書かなければいけないところでインターハイと書いてたところありました!?どの部分かも教えて頂けるとありがたいです(^_^;) (2017年3月4日 21時) (レス) id: a5add35eb1 (このIDを非表示/違反報告)
輝砂羅 - すごい話好きです!黒バスで夢主選手なの少なくてすごい嬉しいですーでも、インターハイじゃなくて全中はインターミドルですよぉ (2017年3月4日 17時) (レス) id: 6cc67531f3 (このIDを非表示/違反報告)
みぃ - だおさん» 早くに返信ありがとうございます!これからも頑張ってください!! (2015年12月27日 13時) (レス) id: 92171fed6d (このIDを非表示/違反報告)
だお(プロフ) - みぃさん» 期限が終わってしまったのでしょう。今から貼り直しますのでお待ちください^_^; (2015年12月27日 12時) (レス) id: d490ebbd79 (このIDを非表示/違反報告)
だお(プロフ) - みぃさん» 一番好きなんですか!?とても光栄です(。>艸<)頑張りますね♪ (2015年12月27日 12時) (レス) id: d490ebbd79 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:だお | 作成日時:2015年9月20日 18時