虹村と幼なじみのアメリカ物語【新たな眼に映るのは】Part2

アメリカ物語67 ページ21

{Noside}






貴方(またバックチェンジか･･･！！背面でどちらにボールを持ち替えようが分かりきってるんだよ。だから･･･)


ﾅｯｼｭ(俺がボールを持ち替えた方にスティールしようと重心が傾くからそこを狙って股を潜らせるレッグスルーで交わすか。なんて･･･それもまたお互い把握済み。これはもう･･･)


貴方/ﾅｯｼｭ((未来予知なんて関係ない単なるバスケだ･･･！！))


ﾅｯｼｭ(クソッ･･･予備動作がある限り、こいつを出し抜くことなんざぁ出来ねえ。居たとしても出会うことなんてないと思っていた。だからといって、全く同じ能力の奴が現れるかよ･･･！！)









そう･･･



この時のナッシュ・ゴールド・Jrには、



あの技がまだなかったのだ。



"予備動作がない高速パス"が･･･。



それに加え、ナッシュだけではなく、彼ら･･･Jabberwockは自らの力を過信していたが為に、未完全な部分がいくつもあったのだ。



パワーのみのチームといえるJabberwockに足りないモノ･･･



それを、白咲Aは持っていたと言えよう。



それが･･･



同じ能力を持つ同士の僅かな差であった。









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＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿



{貴方side}










バシィィィィンッッッ！！！！！









ｵﾘｳﾞｧｰ「ナイスパスだ！！ダリア！！！」


ﾆｯｸ「なっ！？ここにきてパス･･･！？」


ﾅｯｼｭ「！？･･･テメェ･･･！！」


貴方「わりぃが･･･これが"俺たちの限界"さ！！だったら、タイマンで勝負するんじゃなく、"視野を広くして勝負"しようじゃねえか！！」









パスなんて･･･俺たちの決着がつくまでないものだと誰しもが思っていただろう。だけど、オリヴァーとリアムだけは違った。こんな状況でも気を抜いておらず、しっかりと隙をついた動きをしてくれたため、予備動作ありでもサイドハンドパスが決まったのだ。



手首のスナップを利用したパスだが、その瞬間に手首や指先が震える。1on1での負荷が現れてきている証拠だ。それでも今は、頼れる修がいない。1人で最後まで戦い抜くしかないのだ。



皇后とは･･･



帝位を有する皇帝(修)が居たことで成り立っていた。



これからは･･･自ら帝位を有するのだ。



皇后は女帝へ･･･。









.









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貴方「女帝の眼(エンプレスアイ)･･･！！」

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