虹村と幼なじみの夢物語【最強の向こうへ】Part2

夢物語48 ページ6

−−−赤司side−−−









「10番！！ここにきて本気か！！？」


「でも黄瀬を止めることなんてできねえよ！！」


「いけーー！！」


貴(･･･ダメだな、今のままの俺じゃあこいつを止めることはできない。さっきのはマグレだとして･･･)


ｼﾙﾊﾞｰ〔俺がやる！！邪魔すんじゃねえッ！！〕


貴〔･･･ﾁｯ｡(シルバーがこれだ･･･もはや7番のスタミナが切れるのを待つしかないか。)〕


赤司「･･･」









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聞こえるか･･･頼みがある。









･･･ああ



察しはついている



そろそろだと思ってたよ









力を貸してくれ



お前の眼が必要だ









構わない･･･だがいいのか?



僕は彼らの敵だった存在



プレイが噛み合わず



チームバランスを狂わせる事もありうるぞ









大丈夫･･･



彼らは変わった



もう誰もお互い敵などと思っていない



そしてそれは･･･



お前も同じだろう？









･･････分かった



僕も戦おう



チームの勝利のために









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『勝つためにここにいる』









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中学時代･･･



先輩が俺たちを救ってくれた試合･･･



先輩はそう言い放った。



何故そんなずっと前のことを思い出したのだろうか。頭を撫でられていた感触や凛とした姿は今やもう記憶が曖昧でボヤけている。



それでも･･･



あの言葉だけはハッキリと覚えている。



貴方がもし･･･



この場にいるとしたら･･･



そう言って俺たちを引っ張ってくれるのだろう



引っ張ってくれて･･･



勝利へ導いてくれるのだろう









赤司「･･････ふー･･･」


貴〔･･･！〕









今は昔を振り返っている場合じゃない。ここで勝たなくてはいけないのだ。意識がどんどん底に沈んでいく感覚に陥り始め、そして･･･プツンと身体の感覚がなくなった。









赤司「･･････"僕"が道を開いてやる。」

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