虹村と幼なじみの恋物語【最強女主】Part10

恋物語486&イラスト ページ12

−−−虹村side−−−









やっと…



やっと手に入れた。



頬に触れた俺の手を小さな手で包み込むこいつの仕草は微笑ましいもので…



物心がつく前からずっと一緒にいて…



気付いたら"好き"になっていて…



帝光に入るまでずっとその気持ちを隠してきた。それでもこいつのことが好きで、Aに好きになってもらえるよう努力した。



けど、こいつから告白してきて…



かと思いきやフラれて…



でもその時思ったんだ



お前はそんな奴じゃないって。



何かしらお前の行動には意味がある。それが、チームのためであったというのなら俺は許す。何せ俺が頼んだんだ。



俺は主将として皆を引っ張るが、お前は俺が全体を見ることができない分、チームの中を頼むと言ったんだ。



それをお前はやってのけていたんだよな…



こんなちっこい手で…



皆をどれ程支えてくれたのか…









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貴「…たとえ引退したとしても先輩としての役割は変わりないと思う。」


虹村「！」


貴「決勝…小野先輩たちの声に救われた。」


虹村「…」


貴「たとえ離れたとしてもあいつらの先輩だというのは変わりないんだ。俺は…あいつらの力になれるのなら、力を惜しみなく貸してやるよ。お前もそうだろ？」


虹村「……だな。小野先輩たちのような…そんな先輩でありたいよ。」


貴「……へへっ。」


虹村「…お前は………本当に強いな。」


貴「何言ってんだwお前がいるから帝光を優勝まで導けたし、"俺"自身こーやってここにいるんだ。お前は大きな存在だよ。」









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そう言ってニコッと笑ったA…



お前は気付いていないかもしれないが…



お前の存在こそ皆に勇気をくれるんだ。



お前の行動や言葉に…



力をもらえる。



そんなお前に俺は惹かれたんだよ。









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笑ってくれ…



俺のそばでずっと…



枯れることを知らない強い強い花。



たとえ枯れそうになったとしても



俺が添え木になってやる。



どうか…









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俺のそばで笑顔でいてくれますよう









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