虹村と幼なじみの恋物語【最強女主】Part9

恋物語459 ページ34

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ﾀｯﾀｯﾀｯ…









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貴「ﾊｱｯ……ﾊｱｯ……」









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試合中…



あんなに集中してプレイ出来たのは初めてかもしれない。パスする直前ハッキリと見えるんだ……コート上の様子が。



味方がどこにいて、そこからどこへ移動しようとしているのか。敵はどこからマークに入ってくるのか。どの位置に立っているのか。



驚く程冷静に視界を広く……今までよりさらに広く視ることが出来た。ボールが指先から離れる瞬間まで…



こんなの…



"今までの皇后の眼(エンプレスアイ)"では視れない程だ…



だからこそ…









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_____見つけてしまった_____









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ｷｭｯ…









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貴「ﾊｱ…ﾊｱ……………待てよ…









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「父さん!!!!」









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白咲父「！」ｻﾞｯ…


貴「………居なくなるなよ…」









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会場から少し離れた噴水のある場所…



水が噴き上がる中…



向こうには父さんの姿があった。



ジーパンに白のワイシャツ…



俺の声に気付き、振り向いた父さんの表情は驚いている様に見えた。俺より濃い色をした黄色い瞳…



父さんから遺伝した俺の黄色い瞳もまた揺らいでいたことだろう。自分じゃ分からないからな…



だって…



父さんが試合を観に来てくれたのは…



これが"初めて"だったから…



目元に込み上げてくるモノを我慢する代わりに、噴水から噴き上がる沢山の雫がそれを表しているよう…



沢山の雫が飛び散り…



暖かな日差しを浴びて…



キラキラ輝いている…



なんて…



幻想的なのであろう…









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貴「…………父さん…」


白咲父「…」

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