恋物語436 ページ11
−−−黒子side−−−
それは…荻原君からの電話だった。
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黒子「……もしもし。」
荻原[…]
黒子「……………どうしたんですか?」
荻原[ワリィ………黒子____
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………負けちまった。]
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黒子「………えっ…?」
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荻原[もうちょっとだっ……たんだけどさ…]
黒子「…」
荻原[あ〜〜〜だめだっ…!悔しくて上手く話せねーわ。そっちは勝ったんだろ?]
黒子「………はい。」
荻原[そっか……おめでとう。応援行きてーけど、このあとすぐ帰んなきゃならねーんだ。……ワリィ。]
黒子「そんな……何度も謝らないで下さい。」
荻原[ああ…そうだな。……………ワリィ。]
黒子「…」
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そこで荻原君との通話は終了した。
…
なんだろう…
胸にポッカリと穴が開いた気分だ…
言葉に表せないこの気持ちは、何も言う事ができない自分を蝕んでいるようにすら思える。
胸が………痛い。
押し潰されそうな気持ち。何を言っていいのかわからない。本当に何を言えばいい。青峰君に僕は何て言葉をかければいい。苦しい。痛い。それでも形容しがたい。僕は何をしたい。バスケが好きで始めて、荻原君とも仲良くなって、お互い試合に出て、戦おうって決めて。その約束だってもう果たせない。荻原君は負けてしまった。なら試合に出続ける意味はあるのか。青峰君だってきっとパスを呼んでくれない。青峰君は…青峰君は………
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ズキッ………
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黒子「僕にはッ……………何も出来ない。」
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込みあがってくるものを耐え、僕の足は自然と控室へと歩き始めた。ここで何を考えていても試合は待ってはくれない。
僕を動かしているのは…
"
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ちぃ(プロフ) - きたー!!白咲クン達3年のラン&ガン!!キセキの世代が活躍してて当然だけどモヤモヤしながら読んでいて、やっと出て来て涙と共にカッコよすぎて鳥肌立ちました!! 読む度に惚れてしまう…白咲クン大好きッス( ´艸`)実際に居たらなーww← (2017年5月3日 18時) (レス) id: ec58b6055b (このIDを非表示/違反報告)
REDARM2(プロフ) - 最終章ですか...。出来たらその後のお話も見たいなぁ、って我儘ですかね?(苦笑) 更新お疲れ様です!!!いつも楽しく見させて貰ってます! (2016年10月7日 23時) (レス) id: 44a8fac9f8 (このIDを非表示/違反報告)
だお(プロフ) - ありがとうございます!1人1人に返信ができず申し訳ありません。コメントからいつも元気もらってます。ラスト彼らの行く末を見届けてくれたらと思います!これからもよろしくです(*^^*)!! (2016年10月7日 22時) (レス) id: d490ebbd79 (このIDを非表示/違反報告)
黒猫ニサナ - 最終章…一年って早いですね。 白咲ちゃんと虹村先輩の物語好きです これからどうなっていくのか楽しみです。頑張ってください。 (2016年10月7日 18時) (レス) id: bb6d832eb8 (このIDを非表示/違反報告)
マカロン(プロフ) - 最終章・・・早い、もっと見たい。この物語すっごい好きだから。最後まで頑張ってください! (2016年10月7日 17時) (レス) id: dfd94ab019 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:だお | 作成日時:2016年9月3日 20時