過去を捨てよ88 ページ44
−−−赤司side−−−
貴「3年前までの記憶が………ないんだ。」
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赤司「……え…」
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貴「どこで産まれて…どこで育ったのかも分からない。帝光中出身だとは叔父さんや叔母さんからは聞いていたけど、通った記憶すらない。」
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どーゆーことだ...それじゃあ彼女は一体...
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貴「お前も黒子君も…帝光中出身なんだろ?」
赤司「……ああ。」
貴「私たちはタメだよ。でも……お前たちの事や帝光中とはどーいったところなのか…私は覚えていないんだ。」
赤司「…っ」
貴「私が自分自身記憶を無くしていると気付いたのはアメリカに行ったあと。中2までの記憶が丸っきり無くなってた。」
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清水さんは背中側で腕を組み、俯きがちにポツリポツリと...つぶやき始めた...
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貴「私は極度な人見知りで人と接することがままならなかった時、私を引き取ってくれたアメリカ人がいたの。
明るくて優しくて…私が冷たく接しても折れずに接してくれた。そのお陰もあって今私はこーやって人前にいられる。
そんな時に日本で私を引き取りたいという人がいたの。それが…今の叔父さんと叔母さん。
一緒に暮らしていたアメリカ人…アレックスって言うんだけど。」
赤司「!」
貴「……その人も私にはもっと人と接してほしいって思ってたらしくて、引き取らせることにしたから私は日本に戻ってきた。
元は日本にいたってのに…ここに来た時アメリカとは全く違って困惑した。それなのに、いざ洛山に来たらお前に"雪村"なのか?って聞かれるし…
黒子君にまで同じ事を言われるし…。」
赤司「…」
貴「戸惑ったけど…お前たちの顔が真剣そのもので何も言えなかった。記憶がないなんて自分から話したの初めてだよ。」
赤司「…」
貴「だから…もう私には…」
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赤司「"構うな"………というのか?」
貴「!」
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やっと見つけたんだ...
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赤司「俺はそれでも清水さんといたい。」
貴「なっ…」
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やっと...
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君に出会えた...
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宵華 - 赤司様ああぁぁぁぁぁあ!すっごく面白いです! (2015年12月26日 19時) (レス) id: 5fd51ca0f3 (このIDを非表示/違反報告)
橙乃かりん(プロフ) - だおさん» 完結(?)おめでとうございます、新章も楽しみにしてますね!氷室さん危ない・・・彼女とられそうw (2015年12月26日 17時) (レス) id: d978ad2b67 (このIDを非表示/違反報告)
蓮 - 赤司かっこいいぃぃいぃぃぃぃぃ!!!告るのかな*・゜゚・*:.。..。.:*・'(*゚▽゚*)'・*:.。. .。.:*・゜゚・* 頑張ってください! (2015年12月26日 9時) (レス) id: d971010723 (このIDを非表示/違反報告)
キーボー( ´艸`)(プロフ) - めっちゃくちゃ良いとこじゃないですか!楽しみです!更新頑張って下さい! (2015年12月24日 20時) (レス) id: 3c06f2dd90 (このIDを非表示/違反報告)
トルフィン@タメでお願いしやーっス!!(プロフ) - うおおおお!!赤司ぃぃぃい!来ると信じてたよぉぉぉ!!← (2015年12月23日 23時) (レス) id: 24947e4e49 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:だお | 作成日時:2015年12月15日 0時