18.5話 幼なじみの内緒話 ページ23
わざとらしい笑みだけ浮かべて穂南が近づいてくる時には、だいたいろくなことがない。
「昨日はええ試合やったな〜」
「で、練習試合の時のAちゃんどうやった？可愛かったやろ？」
「まあ......まあやったな」
「は？まあまあってなんやねん」
「そこは正直にかわいいって言うとこやろ！それでも男か！」
「折角あんたの好きそーな服装選んでやったっていうんに」
「お前はまたほんまに勝手なことを...」
「でも実際可愛かったんやからええやろ！」
「今回はメイクもヘアセットもうちがやりました」
「勘弁してくれ...」
「その反応、さてはどストライクやったな？」
「黙秘や黙秘。これ以上俺は喋らんからな。」
頑なに口を開かずにいると穂南は口を尖らせて
「なんやもう喋らんのかい！おもんないわー」
と言って教室に戻っていった。
そんなあいつの後ろ姿を見ながら考える。
「(可愛いとか、そういうのちゃうやろ、大空さんは。)」
そうやって自分自身に言い聞かせるように、頭に浮かんだ昨日の大空さんの姿をかき消してから、自分も後に続くように教室に戻った。
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淀(プロフ) - めーぷるさん» コメントありがとうございます！とても励みになります。現在私生活の方が忙しく更新できておりませんが、待っていただけますと嬉しです！ (2020年2月9日 13時) (
レス) id: a73053601c (このIDを非表示/違反報告)
めーぷる - え、めちゃめちゃ面白い・・・。更新頑張ってください！楽しみにしてます！ (2020年1月27日 16時) (レス) id: f01d8b6a59 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：淀 | 作成日時：2020年1月17日 2時
