※29.【past story4】 ページ31
『お邪魔します･････』
｢Aちゃんいらっしゃい。
ごめんなさいね、急に頼んじゃって｣
日｢A、早く行きましょう！｣
『えぇ』
私は、渉の後に続いて歩く。
大きな会場の中を。
なんで会場にいるかって？
『渉･････凄いね。
こんな大きなところでマジックするの？』
日｢えぇ！･････まぁ、喜んで貰えるかわかりませんが。｣
誘われたんですぅ←
渉は、不安げな顔をし鳩の顎を撫でる。
『渉･････大丈夫？』
渉｢･････｣
『っ･････』
渉は、こんなんで本当に大丈夫なのだろうか。
今日は、渉のおじいさんのパーティでそこでマジックを披露する。
ここで緊張するのは当たり前か･････。
｢渉君、そろそろ出来そう？｣
日｢･････えぇ！準備万端です！｣
｢そう！じゃあよろしくね｣
私は渉から離れ後ろの方に行く。
まぁ、知り合いとかいないから1人で座っていた方がいい。
『･････』
結構、渉はどこの高校行くんだろう。
先生に、聞いても教えてくれないし。
もう卒業だ。
どこかに合格してはいるのだろう。
もう･････一緒にいられないのか･････。
そう思いながら渉を見ている時だった。
｢･････ちょっと｣
｢何が起きてるんだ？｣
｢わからないわ･････｣
『･････ん？』
前の方から聞こえてきた声。
それは、数人ではなくほとんどの人が口に出していた。
日｢え･････っと･････｣
『渉･････？』
渉の方を見ると
焦っていて、
困っていた。
いつも何があっても笑ってるのに
笑えてすらない。
｢これは俺たちにはわからん
�犢眈芦瓩�て、理解できない！��｣
日｢･････ぇ･････っと｣
多くの口から出る言葉に渉はしゃがみこんでしまう。
私が･････私がどうにかしないと。
『渉！大丈夫？ほら立てる！？』
日｢･････｣
｢もうダメか･････｣
｢やりすぎだ。｣
っ･････
こんなこと言われて私だって黙っていられなかった。
『渉は･････渉は皆さんに喜んで貰おうと頑張ってきたんです！
いつもいつも皆さんのために･････
理解出来ないなんて･････言わないで･････』
渉を悪く言わないで･････。
★･････☆
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作者名：蝶々 | 作成日時：2016年11月24日 0時
