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101. ページ4

エ「もうやだよぉ…」


ド「…」



姉貴は俺たちに近づき

険しい顔で話を始めた







姉「本題はここから」


マ「本題?」


姉「そう。知ってるでしょ、私たち家族のこと

特に三ツ谷、君はね」



三「はい」





前に聞いた

けどそれを聞いた事がなかったエマは




ただ1人「えっ…なに?」

と不思議そうにする






その様子に気づいたのか…







姉「君…初めて見た顔だね、金髪の女の子って事は…

エマちゃんっていう子?」


エ「な、なんで私の…」


姉「そんなのこの子から聞いたから」


エ「Aから?」






その言葉に少し驚いた


だってアイツは…






ド「コイツ、家族から行動制限されてんじゃ…

なら、なんでエマの事アンタに…」


三「優佑さんは違ぇ、それは親だけだ」







三ツ谷がそういえば「ありがとう」と

話を続ける







姉「でも…まぁ、話戻るけど

私たちの両親について、

ここについてちゃんと知っておいて」





マ「分かった」




他の奴らも「うん」と頷けば

それを見て…





姉「聞いてると思うけど、

母はこの子に異常に執着してる3歳ぐらいの時から」



マ「3歳…?」






姉「そう。…っても元々この子だけじゃなくて

兄貴…にも最初同じような事をしてた」


ド「志輝君に?」


姉「っても、

Aとは違って年齢も年齢で

兄貴は自ら母から逃げることが出来た


でも…幼いこの子にはそんな事出来なかった」









あまりにも小さい頃からだったから

家から出る事も、友達と休みの日遊ぶ事も

出来ないのが当たり前だった







それが小学生になっても続いた









姉「でも、ある日兄貴が私にこう言い出したんだ

【アイツを外に出す手伝いをしてくれ】って

オレの友達の妹に合わせるって。」




マ「それって…」


エ「私の事だよね」





前Aがそんな事言ってたの覚えてる






姉「そう、【佐野エマちゃん】君に合わせる為に。


私は、兄貴のその考えに協力した

私だって…この子が好きだから

この子を自由にさせてあげたかった」








小さい頃、家の中で

ただ一人で本を読んで

私や兄貴よりも知識をつけるこの子の目は



何にも楽しそうじゃなくて





母から強く愛されてるから嫉妬したこともあったけど

そんな事お構い無しに


小さな身体で私に近づいて笑うこの子が可愛くて

どうでも良くなった








私はこの子を助けたい






**

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蝶々(プロフ) - すんごい嬉しいことばかり…本当にありがとうございます!!! (2021年10月13日 2時) (レス) id: 86d19e14d6 (このIDを非表示/違反報告)
さくらんたん(プロフ) - 泣いてしまった (2021年10月12日 22時) (レス) @page21 id: ce5069be4a (このIDを非表示/違反報告)
和ヲン - 毎日毎日この小説を読むことだけが楽しみですっ!! (2021年10月4日 17時) (レス) id: 69ab80b0b9 (このIDを非表示/違反報告)
あまぬん - すごく面白いし、とてもお上手で読みやすいです!特に夢主ちゃんの設定が好きです!更新待ってます!頑張ってください!!! (2021年10月3日 23時) (レス) @page48 id: cc856e48b6 (このIDを非表示/違反報告)
蝶々(プロフ) - ラバーズさん» ありがとうー!!!これからも頑張っちゃうので、見て言ってね〜!!! (2021年9月30日 6時) (レス) id: 86d19e14d6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:蝶々 | 作成日時:2021年9月25日 20時

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