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私は、手を拭いたあと
私を目で追うマンジローを前に向かせて
近くにあったクシとゴムを手に持った。
『…なんか、会いたくなったんだよ。』
マ「そっか」
『いきなりごめんね…今日会えたから満足!』
私は顔を見せないように
髪を結びながらそう言った
本当の事を言うのは気が引けた
思い出したくもない…
でも、マンジローは…
鋭いからさ
マ「いつでも呼べ、次はオレが迎えにく」
『待ってるね』
たとえ寝巻きで普段よりもふわふわしてても
その言葉は私には嬉しい。
キミだから私はずっと待ってる
『はい!マンジロー完成!!!』
エ「良かったじゃん!」
マ「んじゃ行くか」
『へ?どこに?』
マンジローは、私の手を握ると
そそくさと自分の部屋に行って一瞬で着替え…
すぐにバイクの後に座らされた。
マ「オマエまだ行ってないだろ?」
『どこにー!!』
マ「場地のとこ!!!」
きっと、今日マンジローはケースケのお墓に…
私を連れていってくれるんだ。
私は、そう思うと無意識にマンジローを
気持ち強く抱きしめてて…
彼は静かに真っ直ぐ前を進んでくれた。
…アイツとの最後…
あんなふうに終わるって思ってなかった。
…あの血の味は未だに頭の片隅に残ってて…
マ「A」
『ど、どうしたの?』
マ「…いや、なんでもねー。」
暫くすると、墓地に着いた
そして、バイクから降りて
マンジローについて行けばそこには…
松「ーー。」
千冬くんが座ってた
…逢いに来たんだ…
それもそうだよね。1番慕ってたんだし…
私とマンジローは、
そんな千冬くんの側に行って…
涙を流すこの子の横で
私は場地と書かれた墓を見つめた
手を合わせて祈った
『…会いに来たよ…ケースケ』
いくら話しかけようと
返事はない
まだ言いたいこと沢山あんのに…
松「…Aさん?」
『おはよう、千冬くん』
涙を流し私の名前を呼ぶ
彼はそのまま前を向いて…
松「生きててくれて良かった…」
そう言ってくれた。
そうだよね…
私は…ケースケは…君の前で意識を失った
2人を目の前で失う恐怖は計り知れない
『ごめんね…ありがとう』
**
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蝶々(プロフ) - すんごい嬉しいことばかり…本当にありがとうございます!!! (2021年10月13日 2時) (レス) id: 86d19e14d6 (このIDを非表示/違反報告)
さくらんたん(プロフ) - 泣いてしまった (2021年10月12日 22時) (レス) @page21 id: ce5069be4a (このIDを非表示/違反報告)
和ヲン - 毎日毎日この小説を読むことだけが楽しみですっ!! (2021年10月4日 17時) (レス) id: 69ab80b0b9 (このIDを非表示/違反報告)
あまぬん - すごく面白いし、とてもお上手で読みやすいです!特に夢主ちゃんの設定が好きです!更新待ってます!頑張ってください!!! (2021年10月3日 23時) (レス) @page48 id: cc856e48b6 (このIDを非表示/違反報告)
蝶々(プロフ) - ラバーズさん» ありがとうー!!!これからも頑張っちゃうので、見て言ってね〜!!! (2021年9月30日 6時) (レス) id: 86d19e14d6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:蝶々 | 作成日時:2021年9月25日 20時