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108. ページ11

母side〜




私の家は元々名家で

お金に困らず悠々自適に楽しく過ごしてた


私には兄がいて、兄は自由な人だった

喧嘩ばかりして家族に怒られていたけど

兄はそれを無視し続けた




でも…そんな兄を家族は見捨てなかった



この家系の跡継ぎで頭もいいから。






私はそんな兄とは対照的に

上手くいかなかった



だから…なんでも出来る兄が嫌いだった







ある日、私の兄は家に女性を連れてきた



「初めまして…よろしくね」

「…」

「…挨拶しろよな」




白髪の髪から見えたその人の顔は

とても綺麗で…





でも…隣に兄が居たから話せない








その綺麗な人は兄の【彼女】なのか?

すごく不思議だった








あの人に比べ、黒い髪の私…




兄も同じ



だから白は余計目だった






家の人達は、そんなのお構い無しに彼女と仲良くなった

彼女は誰にでも優しくて


屁理屈な祖父にまで気に入られてた






そんなある日、彼女は私の元に来た






「貴方はお兄さんとお話しないの?」


「あんなやつ嫌いだから」


「あらあら…」





困った顔ですら綺麗…





私は彼女の顔に魅了されながらも

口が勝手に動いた







「ねぇ…あなた、兄さんの彼女なの?」




そう言えば、少し困った顔で

それに応えてくれた




「違うよ。

私は貴方のお兄さんにお手伝いを頼まれたの。」


「お手伝い?」






「そう」といい微笑む彼女

…なんだ彼女じゃないのか。





「私達ね、あるプロジェクトを経ちあげるの。

皆が幸せで笑っていられるようにね!


…でも、貴方のお兄さんここの後継だから

両立出来るんだよって証明してるの、

誰一人もいなくなっちゃいけないからね。」





そうやって優しく言うその声に…

夕日に照らされたその姿に…





「マリアさま…」


「ん?」


「…あ、なんでもないです。」


「そう?」






その日以降も彼女は家に来る事が度々重なった

彼女の来る日が楽しみで


会う度にいつも甘えてた




兄のサポートといっても

やることなすことなんでも出来て

近所の人も彼女を気に入り








早く兄と付き合って欲しい…そう思ってた








1年をたった頃


両親は、兄を外に出すことを決めた

条件付きで。









「なに言って…それにコイツは!!!」

「それを受け入れないなら許可しない!!!」





それは10年以内に

【彼女】を連れて帰ってくること。



それを聞いた彼女の顔は曇っていた。




**

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蝶々(プロフ) - すんごい嬉しいことばかり…本当にありがとうございます!!! (2021年10月13日 2時) (レス) id: 86d19e14d6 (このIDを非表示/違反報告)
さくらんたん(プロフ) - 泣いてしまった (2021年10月12日 22時) (レス) @page21 id: ce5069be4a (このIDを非表示/違反報告)
和ヲン - 毎日毎日この小説を読むことだけが楽しみですっ!! (2021年10月4日 17時) (レス) id: 69ab80b0b9 (このIDを非表示/違反報告)
あまぬん - すごく面白いし、とてもお上手で読みやすいです!特に夢主ちゃんの設定が好きです!更新待ってます!頑張ってください!!! (2021年10月3日 23時) (レス) @page48 id: cc856e48b6 (このIDを非表示/違反報告)
蝶々(プロフ) - ラバーズさん» ありがとうー!!!これからも頑張っちゃうので、見て言ってね〜!!! (2021年9月30日 6時) (レス) id: 86d19e14d6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:蝶々 | 作成日時:2021年9月25日 20時

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