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同期のアイツ【his view】4 ページ4

華奢な肩に細い腕



一体この身体の何処にガイと同等に組手をする器量があるんだとついまじまじ眺めてしまった。




「ちょっと退いてカカシ、邪魔っ!」



少し怒ったようなAの声に意識を引き戻した所で、鍋をもぎ取られ肩を押し退けられた。



「いや、だから……俺ん家……なんだけど……」


「いーから!病人は黙って、あっち座ってなさい。」




ビシッとベッドの方を指差したAに怪訝な顔をしながら渋々その場を離れる。


本当にAは、何しに来たんだ?




追いやられてしまった台所で何かし始めたAの後ろ姿をぼんやり眺めながらそんな事を考えていれば、出汁の良い香りが漂ってきた。



「できたー!カカシ、今食べれる?卵雑炊!」


「……毒」


「入れるかバカ!全く……世の中可笑しいよね、何であんたみたいなのがモテるの?」



「不思議すぎるー」と呟くAに差し出された器を手に取って、蓮華で掬った雑炊を口に運べば出汁の効いた優しい味がした。


「……まあまあだね。」


呑み込んでからそう言えば、Aは訝しげな顔で溜め息を吐く。


「……ねえ、カカシ?本当になんでモテてるの?こんなヤツの何処を皆好きになるのかなー?」



二度も同じ質問を問い掛けて来るAは無視して、本当は結構好みの味付けだったそれを黙々と無言で口に運び続けた。



どうやら、自分も食べるつもりだったらしく、Aは勝手にもう1つ器を出してきて、自画自賛しながら食べていた。






「ねえ、A。」


「なに?」


「わざわざ俺の家まで何しに来たの?」


一先ず空になった器をテーブルに置いて尋ねれば、Aも口をもぐもぐ動かしながら自分の食べていた器を置いて、ポケットから取り出した小さな巻物を床に広げ印を結ぶ。

そうしてポンッと音を立て、出て来た書類を手に取るとこちらに差し出してきた。



「ハイ!これ。今日の任務報告書。いやー、カカシの班は面白いね!ナルトとサスケってなんか昔の……」



ニコニコしながらそこまで話してピタリと声を止めたAが何を言いたかったか、何を言わずに止めたかは安易に想像がつく。



横目で覗いたAの顔は明らかにしまったと言っている。


一体どんな気の使い方だよと文句をつけたくもなるが、ベットボードに七班と並べて飾っている写真に目を向けた。

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テン(プロフ) - かなさん» かなさんコメントありがとうございます(*^^*)そう言って頂けてとても嬉しいです!亀更新で申し訳ないですが、これからも楽しんで貰えれば幸いです♪ (2022年4月29日 2時) (レス) id: c0a1965786 (このIDを非表示/違反報告)
かな(プロフ) - とても面白いです!応援しています(^^*) (2022年4月16日 5時) (レス) id: a32747b1ee (このIDを非表示/違反報告)
テン(プロフ) - sayyさん» sayyさんコメントありがとうございます。亀更新で申し訳ありません^^;とても励みになりました!続きは気長にお待ち頂ければありがたいです(*^^*) (2021年9月27日 21時) (レス) id: 7837fbad55 (このIDを非表示/違反報告)
sayy - カカシが可愛い!応援してます!頑張ってください! (2021年9月23日 21時) (レス) @page37 id: 694cb4f9d7 (このIDを非表示/違反報告)
テン(プロフ) - キーさんさん» キーさんコメントありがとうございます。確かに最近ナルト作品少ないですよね(^^;ナルト君達も出していけるように頑張りますね♪応援ありがとうございます(*^^*)とっても嬉しいです。 (2021年2月14日 12時) (レス) id: 3d6ac160d7 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:テン | 作成日時:2021年2月6日 22時

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