検索窓
今日:31 hit、昨日:73 hit、合計:86,776 hit

守るべき人【her view】4 ページ21

リンが死んじゃって、カカシが暗部に馴染んだ頃


ミナト兄さんとクシナ先生が九尾に殺されてしまった


私の両親もこの時の騒動で死んだ。





カカシも辛かった筈なのに、何も言わずに出来る限りの時間


両親を亡くして放心している私の傍に居てくれた。


食欲の無い私の口に無理矢理食べ物を突っ込んで食べさせて


カカシ自身も無理矢理食べてた


ある日カカシの家でそのまま寝てしまった時、夜中に夢にうなされて飛び起きてるカカシを見掛けて、リンやオビトの陰をずっと引き摺ったままだと知った


辛いのは私だけじゃない


皮肉なことにそれに気が付いた瞬間


このままじゃダメだと


生気が湧いてきた



『カカシ、ごめんね。私はもう大丈夫だよ……心配かけてごめん』




泣きながら必死にリンを殺めた手を洗うカカシの背中に頬を寄せて、抱き締めながらそう宣言した次の日から


私は日中、絶対笑顔で過ごすと決めた


私の顔はミナト兄さんに似てる


私が笑顔でいれば


周りの人も自然と笑顔になる



そして、カカシは回復した私から少しずつ


距離をとるようになった




だけどその間もカカシはずっと闇を抱えている様に見えて、それがとても心配だったからガイやアスマ、紅にも相談して三代目に掛け合った。


暗部からカカシを上忍に戻して欲しいと。

もう、これ以上カカシを苦しみの中に置いておきたくはないと。



それを聞いた三代目は何を思ったのかカカシを私達と同じ担当上忍師にした。


命の重さを誰より背負っているカカシは、自分にも他人にも厳しくて中々子ども達を受け入れなくて心配だったけど―



漸く、指導する気になったのは奇しくもミナト兄さんが命を賭して守った一人息子


うずまきナルトの班だった。




「でも……嫌いって……なんでなんだろ?」


「A……そんな暗い顔するくらいカカシに嫌いって言われたくないのはどうしてなのか、もっと良く考えたてみたら?」




呟いた私の声に呆れたように言った紅に微妙な顔を向けつつもそれ以上は何も言わないでおいた。



特別な感情とかじゃないんだよ……紅。


私はただ……大事な仲間で同期のカカシに嫌いって言われたくない。


ただそれだけなんだから―

誰が為の【his view】1→←守るべき人【her view】3



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (106 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
346人がお気に入り
設定タグ:NARUTO , はたけカカシ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

テン(プロフ) - かなさん» かなさんコメントありがとうございます(*^^*)そう言って頂けてとても嬉しいです!亀更新で申し訳ないですが、これからも楽しんで貰えれば幸いです♪ (2022年4月29日 2時) (レス) id: c0a1965786 (このIDを非表示/違反報告)
かな(プロフ) - とても面白いです!応援しています(^^*) (2022年4月16日 5時) (レス) id: a32747b1ee (このIDを非表示/違反報告)
テン(プロフ) - sayyさん» sayyさんコメントありがとうございます。亀更新で申し訳ありません^^;とても励みになりました!続きは気長にお待ち頂ければありがたいです(*^^*) (2021年9月27日 21時) (レス) id: 7837fbad55 (このIDを非表示/違反報告)
sayy - カカシが可愛い!応援してます!頑張ってください! (2021年9月23日 21時) (レス) @page37 id: 694cb4f9d7 (このIDを非表示/違反報告)
テン(プロフ) - キーさんさん» キーさんコメントありがとうございます。確かに最近ナルト作品少ないですよね(^^;ナルト君達も出していけるように頑張りますね♪応援ありがとうございます(*^^*)とっても嬉しいです。 (2021年2月14日 12時) (レス) id: 3d6ac160d7 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:テン | 作成日時:2021年2月6日 22時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。