心の声【her view】6 ページ33
「勝負だA!!!」
「お断りしまーす!!」
「ぬあぁぜだっ!!昨日もそう言って断ったではないかっ!!」
「煩いなぁ……ガイ、暇なのは分かるけど、私は任務で忙しいのっ!」
木ノ葉崩し以来、ガイ班の面子との任務がないせいなのか絡んでくる率があがったガイ。
そんな彼の目の前で苛立ちつつも任務依頼書をひらひらと揺らしてそう呟けば、ガイは腕を組んでグゥと唸った。
「しかしだな……カカシの奴も最近忙しいようで……」
相手をしてくれんのだとしょんぼりするガイに呆れて溜息を漏らす。
「そりゃそーでしょ!カカシだって上忍なんだから。」
「そっ、そうか……」
「てか、なんでガイはそんなに暇そうなの?」
木の葉崩し後、猫の手も借りたいほど忙しい里の中でライバル対決に精を出そうとしているガイを不思議そうに眺めていれば、ガイ自身もそういえばなんでだ?と首を傾げたので、それ以上の事は突っ込まないでおいた。
「うーむ?」と考え出したガイを一人道端に残して歩き出そうとしたその時、不意に感じた異様なチャクラにAは足を止める。
「……っ!!ガイ!ちょっと来て!!」
「なんだ!?やはりライバル対決をする気になったのか?!」
パッと顔を輝かせるガイを引っ掴んで、即座に瞬身の術で移動する。
移動した里の外れでその目に捉えたのは、見慣れない衣を纏った懐かしい顔と対面しているカカシ・紅・アスマの三人だった。
野生の勘と言う奴なのかよく状況も掴めていないのに、移動直後に同じ光景を捉えたガイはカカシの目前に飛んでいく。
「木ノ葉剛力旋風!!」
「何者ですっ?!」
そのガイの攻撃に飛び退いたのは懐かしい顔の横で立っていたビンゴブックに名を連ねる忍だった。
「木ノ葉の気高き青い猛獣…マイト・ガイ!!」
「えー……そこ素直に名乗るの?!」
素直に名乗ったガイにそう突っ込んでから横に並び立つ。
後ろにいるカカシは苦しそうに肩で息をしていた。
「「ガイ!A!!」」
そんなカカシの代わりに名を呼んだのは、目を瞑ったままカカシの後ろにいた紅とアスマだった。
そんな二人に一瞬視線を向けてから、ガイの攻撃で飛び退いた相手に睨みを利かせる。
「何て格好だ……珍獣の間違いでは?もう一人の可愛らしいお嬢さんは誰です?」
「この二人を……甘く見るな。」
馬鹿にしたように呟いた鬼鮫に、イタチが諫める様に言葉を返す。
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テン(プロフ) - かなさん» かなさんコメントありがとうございます(*^^*)そう言って頂けてとても嬉しいです!亀更新で申し訳ないですが、これからも楽しんで貰えれば幸いです♪ (2022年4月29日 2時) (レス) id: c0a1965786 (このIDを非表示/違反報告)
かな(プロフ) - とても面白いです!応援しています(^^*) (2022年4月16日 5時) (レス) id: a32747b1ee (このIDを非表示/違反報告)
テン(プロフ) - sayyさん» sayyさんコメントありがとうございます。亀更新で申し訳ありません^^;とても励みになりました!続きは気長にお待ち頂ければありがたいです(*^^*) (2021年9月27日 21時) (レス) id: 7837fbad55 (このIDを非表示/違反報告)
sayy - カカシが可愛い!応援してます!頑張ってください! (2021年9月23日 21時) (レス) @page37 id: 694cb4f9d7 (このIDを非表示/違反報告)
テン(プロフ) - キーさんさん» キーさんコメントありがとうございます。確かに最近ナルト作品少ないですよね(^^;ナルト君達も出していけるように頑張りますね♪応援ありがとうございます(*^^*)とっても嬉しいです。 (2021年2月14日 12時) (レス) id: 3d6ac160d7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:テン | 作成日時:2021年2月6日 22時