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「ヘアフォード・A！！！」
Aの組み分けには相当な時間を要した。長すぎる組み分けに痺れを切らした生徒たちは、彼女の容姿がどれだけ恵まれているかについて、近くの人とあれこれ話し合っていた。
「此処からでも輝いて見えるわ。彼女の黒髪の綺麗なこと」
「あの子本当に11歳なのかしら」
「是非とも、うちの寮に来て欲しいものだ」ー。
嗚呼、どれだけの時間が経ったろう。騒がしくなりすぎた大広間に向かってマクゴナガル教授が一瞥を投げると、生徒たちはやっとのことで口を噤んだ。すると帽子の裂け目が勢いよく開かれる。生徒全員が前のめりになったー彼女の寮は。
「スリザリンっ！！！！！！！」
「まさか！！！！！！！！」
帽子よりも大きな声で、悲嘆した双子の声が響く。
A・ヘアフォードはなんとスリザリン寮に組み分けられてしまった。
「…確かにあの子は性格が悪そうな顔をしてるわ」
さっきまで彼女の髪を褒めそやしていたハッフルパフの女子学生はそう言った。
しかし大広間の中の誰よりもAがスリザリン寮に選ばれたことに驚いていた少女がいたー当人のA・ヘアフォードである。
まさかー、自分はマグルの生まれだ。
間違ってもスリザリンに入ることなんてありえない。これは何かの間違いだ。
彼女はマグル生まれなりに、きちんと魔法界の社会について調べ上げていた。純血の一族についても把握し、純血主義者には近づかないよう心に決めてこの城に来たのだ。それが、其奴等の宝庫みたいな寮に無責任にも組み分けられてしまった。なんたること。
それにマルフォイが…マルフォイたちは私の生まれを知っている。
彼女は手に汗を握りしめた。どうか、どうかドラコ・マルフォイがスリザリンでありませんように。
「マルフォイ・ドラコ！！！！！」
「スリザリン」
ああ！あの無責任で醜悪な帽子め！！！
私の組み分けの10分の1、いや1000分の一程の時間しかかかってはいないではないか！！！！
叫びたい気持ちをぐっと堪え、Aは自分の方に向かってくるマルフォイから何とか顔を背けた。しかし彼はそんな彼女の気持ちを他所に隣に座る。
「列車ぶりだな」
「え、ええ。」
小声で軽く挨拶を交わすと、マルフォイは今にも叫ばれそうなハリー・ポッターの寮を聞くのに、全神経を集中させたー「グリフィンドール！！！！！！」
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悠 - 最近この小説を知って面白くて読んでます！貴方様の小説すごく面白いのでゆっくり待っています！頑張ってください！ (2021年2月20日 21時) (
レス) id: e6d54d0e11 (このIDを非表示/違反報告)
蘭(プロフ) - すごく面白いです!！！たのしみです (2021年1月13日 1時) (レス) id: 50dc2b53cf (このIDを非表示/違反報告)
梨雪(プロフ) - ピンクジョイさん» ありがとうございます(T_T)励みになります...！もう少々お待ちください...( (2020年12月29日 7時) (レス) id: 9863b06866 (このIDを非表示/違反報告)
ピンクジョイ(プロフ) - すごく面白くて読みやすいです！更新遅くてもいいので続き楽しみにしてます^^* (2020年12月11日 16時) (レス) id: eb4e569138 (このIDを非表示/違反報告)
梨雪(プロフ) - tokitaさん» ありがとうございます(T_T)最近忙しくて思うように更新出来ていないのですが必ず続き出します、、、！！！ (2020年11月28日 18時) (レス) id: 1aa1f35963 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：梨雪 | 作成日時：2020年8月29日 10時
