第五章［ヤドリギに誓いを］ ページ20
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なんて趣味の悪いバッジなんだ。Aは談話室の至る所に置かれている「汚いぞ、ポッター」のバッジの一山に杖を向けて消失させた。
「Aってすごいのね、ほんとマグル生まれとは思えないわ」
何回この言葉を言われただろうか。昔は認められた気がして嬉しかったが、今は自分が穢れた血であることを再確認されているようで気分が悪い。Aは逃げるように談話室を出、中庭に向かった。
ー「A、僕なんかと一緒に歩いていていいの？」
Aはハリーを見つけたので、思わず声をかけていた。
「勿論よ。全く、ハリーが嫌われるんだったら、ゴブレットを騙そうとした双子のウィーズリーも批判されるべきなのに！！！…いや、フレッドもジョージも好きなんだけど」
ハリーはAのこの言葉に目を丸くし、笑い始めた。
「ちょ、ハリー情緒大丈夫！？」
「失礼な！……ありがとう、A。あ、そうだー」
ハリーはこっそり、ドラゴンと戦わなくてはいけないことを彼女に耳打ちした。Aはえっ、と声をあげたが、慌てて抑える。彼女が自分の意見を述べようとしたその時、ハリーはサッと杖を抜いた。
「どうしたのハリー……あ。」
ハリーの目線の先には、木の上に座っているドラコ・マルフォイがいた。彼女はその場から離れようとしたが、彼が話し出すと動けなくなってしまった。
「これはこれは学校代表のポッター。課題にはいつ挫折するんだい？僕は父上と賭けをしたんだ…」
「ハリーに失礼よ、マルフォイ」
いつの間にか側に来ていたハーマイオニーが口を出す。マルフォイは灰色の目を細めると、「また来たか、出しゃばりの穢れた血め」と言った。
―彼がAの前で「穢れた血」と言うのは、これが初めてだった。ピン、と彼と彼女との間に緊張が張り詰める。ハリーが杖を抜こうとするのをハーマイオニーが必死に止めているのを横目に、Aは静かに口を開いた。
「私は―？私のことも貶しなさいよ、ドラコ」
マルフォイは途端にバツが悪そうに顔をしかめた。彼女は長いため息をついたーやっぱり彼は私を突き放してくれない。
「…もういい。行きましょう、二人とも」
彼女はハリーとハーマイオニーを連れ、その場を後にしようとした。ーーバーン！
ハリーの右頬に、白い光線が飛んだ。マルフォイだ。
「ちょっとドラコ…」
ーーバーン！
また大きな音がしたかと思えば、彼女の目の前にいたのは白い小動物だった。
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悠 - 最近この小説を知って面白くて読んでます！貴方様の小説すごく面白いのでゆっくり待っています！頑張ってください！ (2021年2月20日 21時) (
レス) id: e6d54d0e11 (このIDを非表示/違反報告)
蘭(プロフ) - すごく面白いです!！！たのしみです (2021年1月13日 1時) (レス) id: 50dc2b53cf (このIDを非表示/違反報告)
梨雪(プロフ) - ピンクジョイさん» ありがとうございます(T_T)励みになります...！もう少々お待ちください...( (2020年12月29日 7時) (レス) id: 9863b06866 (このIDを非表示/違反報告)
ピンクジョイ(プロフ) - すごく面白くて読みやすいです！更新遅くてもいいので続き楽しみにしてます^^* (2020年12月11日 16時) (レス) id: eb4e569138 (このIDを非表示/違反報告)
梨雪(プロフ) - tokitaさん» ありがとうございます(T_T)最近忙しくて思うように更新出来ていないのですが必ず続き出します、、、！！！ (2020年11月28日 18時) (レス) id: 1aa1f35963 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：梨雪 | 作成日時：2020年8月29日 10時
