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「よっ」
「久しぶりだな、A嬢」
Aは1人で行動することが多くなっていた。(もっとも彼女は1人でいるのが好きなのだが。)1人でのんびり朝食を取っていると、いつの間にか両脇には双子のウィーズリーが居た、というわけだ。
「あら、フレッドにジョージ。お久しぶり……わっ！」
彼女は彼らにいとも簡単に両腕を引っ張りあげられ、そのままグリフィンドールの所に連行されてしまった。
「ちょっと！」
「まあまあ、誰もローブの色なんか気にしないから」
「そういう問題じゃないでしょう？」
口調こそきついものの、Aはスリザリンの席から離れられたことに心底ほっとしていた。丁度今、パンジー・パーキンソンに腕を絡ませられているドラコ・マルフォイが大広間に到着したところだったのである。また、グリフィンドール生が嬉しそうに手を振ってくれたのも、今の彼女にとっては嬉しかった。
「なあA、ちょっとこれ食べてみてくれないか」
「絶対にお断り」
「なんでだよ！！」
「貴方達が差し出したものを食べでもしたら、カナリアにでもなるのがオチよ」
双子は一瞬残念そうな顔をしたが、次の瞬間目を輝かせたー「そのアイディア、いただきだ！！！」
この時双子が思いついたカナリア・クリームがその後多くの人を楽しませることなんて思いもしないAは、単純で陽気な双子のおかげでいくらか心が軽くなっていた。
「グリフィンドール寮はさぞかし楽しいでしょうね、貴方達もいるし」
「やっとスリザリンよりもグリフィンドールが好きになったか？」
「うーん…それは無いかな」
「なんでだよ！！」
「だってかっこいいじゃない？獅子より蛇の紋章の方が」
もしもA以外のスリザリン生がこんなことを言ったら、最悪の場合この場で決闘が始まってしまいそうだ。あざとく微笑む彼女を、「この確信犯め」と双子が小突いた。
「あら、Aじゃない」
「ハーマイオニー！ハリーも、ロンも。おはよう」
「スリザリン生と一緒に朝食を食べる日が来るなんてなあ」
「貴方のお兄様方が、ご親切にも私をここに連れてきてくださったのよ」
ハーマイオニーは、Aの皮肉った返しに笑いながらも安堵した。ーなんというか、彼女、この頃元気がなかったから。
「そら見ろ、マルフォイがこっちを睨みつけてるや」
ロンの一言で彼女の表情が曇るのを感じたハーマイオニーは、地雷を踏む天才の足を、思い切り踏みつけた。
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悠 - 最近この小説を知って面白くて読んでます！貴方様の小説すごく面白いのでゆっくり待っています！頑張ってください！ (2021年2月20日 21時) (
レス) id: e6d54d0e11 (このIDを非表示/違反報告)
蘭(プロフ) - すごく面白いです!！！たのしみです (2021年1月13日 1時) (レス) id: 50dc2b53cf (このIDを非表示/違反報告)
梨雪(プロフ) - ピンクジョイさん» ありがとうございます(T_T)励みになります...！もう少々お待ちください...( (2020年12月29日 7時) (レス) id: 9863b06866 (このIDを非表示/違反報告)
ピンクジョイ(プロフ) - すごく面白くて読みやすいです！更新遅くてもいいので続き楽しみにしてます^^* (2020年12月11日 16時) (レス) id: eb4e569138 (このIDを非表示/違反報告)
梨雪(プロフ) - tokitaさん» ありがとうございます(T_T)最近忙しくて思うように更新出来ていないのですが必ず続き出します、、、！！！ (2020年11月28日 18時) (レス) id: 1aa1f35963 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：梨雪 | 作成日時：2020年8月29日 10時
