血濡れの桜は見廻組総長でした

三十二枚目 ページ34

NOside


翌日の新聞。

『真選組、新人女隊士、人命救助！！

しかし、代償は大きかった！被害額百万越え！税金から払われる修理費！破壊行動への批判の声が相次ぐ』


局長の近藤が、ふと呟いた。


「なんでこーなるの？」


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始末書


怪我人、０。

子供も無事に保護された。

被害額は大きいが、お金より大切なものがあると、私は思います。


あと、パトカー、ごめんなさい。

彼は職務をまっとうしました。感謝して弔いましょう。


批判する人もいるかもですが、あの子が助けられたからいいんじゃないでしょうか？

子供を抱き締めた母親の安心した顔を見て、私はそう思いました。

今井A



副長の土方が、始末書を机に叩きつけながら、あのセリフを言った。


「作文んんんん！？」


イメージ改正のための案、女隊士導入。

この案は、ダメなのかもしれない。そう、真選組の誰もが思った。

しかし、その中心である彼女は、呑気にドーナツを頬張るのであった。


「…………おいひ」

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