第45話:桃太郎。 ページ48
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「清兄ちゃーーん!!!」
その人の後ろから、女の子がこっちに走ってくる。
あれ、あの子…どこかで…。
あ!木の影に居た子!!
男の子も居たはずだけど、あれ?居ない…。
「てる子…!!」
え、まさかあの二人が言ってた兄ちゃんって、清くんの事?
…まじかよ…。
「A…。本当にAか…?何でここに…。怪我は…?」
私は2人のあついハグを見届け、そしてその声の主を見た。
『竈門くん…、うん。私だよ。てかそれはこっちのセリフなんだけどね…。』
「桃太郎さん、その人は…?」
「も…?ああ、俺は竈門炭治郎。悪い鬼を倒しに来た。この…Aと同じだ。」
「A…?」
ちゃんと名前言っとくべきだったな。
ごめんね困惑させてしまって…。
「ごめん私桃太郎じゃなくてAっていう名前なんだ。」
「なっっ!!嘘ついてたんですか!?もう!信じちゃってたじゃないですか!確かに桃太郎って男の名前だしおかしいなとは思ってたんですよ…!」
あはは…と苦笑いを向けた。
嘘…?という訝しげな視線が私を貫く。
視線の主は何を隠そう竈門くんだ。
その後、竈門くんは清くんの怪我を見始めた。
あれっ怪我してたの!?清くん。
これ私がしなきゃいけなかったよね絶対。
仕事全然してないな。
そして、清くんは今まであった事を話し始めた。
怯える様に、声を震わせながら。
清くんは、三体の鬼が清くんを誰が食べるか争い、鼓の生えた鬼から落ちた鼓を取りそれを鳴らすと別の部屋へと逃げのびる事が出来たと話した。
一体でも怖いのに、三体から狙われているなんて…。
「…鼓が生えているやつ…。あいつは稀血、そんな事を言っていたが。」
稀血…?なんだそれ。
「カァーーーッ稀血トハ、珍シキ血ノ持チ主デアル!!」
いきなり叫んだ竈門くんの鎹鴉にかなりビビる。
隣を見ると清くんたちもビックリしていた。
いやビビるからいきなり大声出すのやめてよ!!
「……!」
何かに気づいた竈門くん。
どうしたの?とかなんか嫌な予感するから聞けない。
…ん?なんか、ドシドシ足音が聞こえるような。
「…っ、俺はこの部屋を出る。落ち着いて、大丈夫だ。鬼を倒しに行ってくる。」
清くんを安心させるように、優しく言う竈門くん。
そして、部屋を出たら鼓を打って移動しろとてる子ちゃんに言う。
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そこら辺の水道水(プロフ) - ごめん読み返しすぎてそろそろ次度のセリフ言うかなぁ〜なんとなく覚えつつある水道水だよ() (2021年3月4日 10時) (レス) id: d5e7447fc4 (このIDを非表示/違反報告)
りぃな(プロフ) - 颯さん» 失礼致しました。訂正致します。ご指摘有難うございます。 (2020年3月15日 20時) (レス) id: df3b10c5cc (このIDを非表示/違反報告)
颯(プロフ) - 初コメ失礼します。最終選抜ではなく最終選別です。 (2020年3月15日 20時) (レス) id: e2ffa37dcb (このIDを非表示/違反報告)
りぃな(プロフ) - 心さん» この度は小説を読んで下さり有難うございます!そしてコメントも有難うございます!初めてのコメントで心が踊りました。面白いと言って頂けた事が物凄く嬉しいです!!モチベがぐんぐん上がるので更新の方頑張りたいと思います!!(*^▽^*) (2020年3月8日 0時) (レス) id: df3b10c5cc (このIDを非表示/違反報告)
心(プロフ) - とっても面白いです!続き楽しみにしてます! (2020年3月7日 20時) (レス) id: 2141c8a0fe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:りぃな | 作成日時:2020年2月25日 3時