らくがん【宮治】

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治side



予想してへんかったわけちゃうけど


模範解答みたいやな



否定はせんけど、主体的な意見でもない


"素敵"


他人事っぽいな、て思って




でも、嫌悪感とかはなさそうや

それがわかっただけでも、一歩前進かな









Aちゃんをホテルまで送って、俺も家に帰る



玄関を開けると、ツムがおった








「早かったな」



「文句でもあるんか」



「別に」





せっかく二人にしてやったのに、とでも言いたそうやな



しゃーないやろが

こんなもんや




「見たいテレビあったんちゃうん」



「あれ今日ちゃうかったわ」



「なんやねん」


嘘適当か









「でもAちゃん、そろそろ結婚してまうかもしれんよな」



ふいに、ツムが遠い目をしてつぶやいた




「…え？」




結婚…？





「なんや、彼氏おるん忘れとったん？


お姉さんも結婚したことやし。

次はAちゃんの番っていうんも、おかしないな思て」









「…嫌やなぁ」



ジロ、とこちらに目を向けたツムは、俺と目が合うとすぐに視線を外した







「…せやろな」



「他人事みたいやな」

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