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手を伸ばした4日目 ページ5
「…え、っと…」
突然の事に上手く話せず口をパクパクさせている僕。
「…お、お願いが…あります…私…」
僕が声を出せずにいると彼女から口火を切った
「この、孤児院で…いじめ、られ、てて…」
海の様な青色を閉じ込めた瞳から大粒の涙を零す、その姿はいっそう綺麗だった。
…でも近くで見ると、痣や傷が非常に多過ぎる
…でも彼女を連れて帰ることは出来ないだろう。
それに、無断で孤児院から出すと誘拐になる。
僕は網戸のドアに両手を付ける。
「…ごめんね、僕は、君を今は連れていけない。でも必ず君を助けるから。待っていて欲しいんだ。」
すると彼女も僕に手を付ける。
…なんて冷たいんだろう
「…分かった…私、Aって言うの…待ってるよ、早く来てね？」
僕は不意にこんな事を思った。
いや、もう最初からそうだったかも知れない。
_________彼女が欲しい。
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今日相性の良い文ストキャラ
与謝野晶子
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作者名：manami@nagisa | 作成日時：2017年3月26日 2時
