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五条side
「ぱぱー」
下校時に迎えに行って、
A見つけて腕広げて名前呼んだら
僕見つけて嬉しそうに
こっちに駆け寄ってきて、あと数mってとこで
びたんっ
顔から盛大にすっ転んだ
「Aーーーーー!」
駆け寄って起き上がらせると
おでこと膝から少し血を滲ませてる
「うぇ、、、」
泣きそうに顔を歪ませたと思ったら
ポロッと白い何かが落ちた
は?
歯。
2度見しても地面に落ちたのは
歯
Aを見ると口から血を流してる
!?
がっとAの口を開かせて見れば
前歯が1本無い!!
「うわああああああああああ!」
A抱っこして急いで高専に戻って硝子似みてもらったら、
「乳歯の入れ替わりの時期だから安心しな
A、抜けたとこの歯、グラグラしてたんだろ?」
え、え?
乳歯ってなんだっけ。
恵が奥歯取れそうって言って
紐で括って引っ張った記憶はあるけど
こんな簡単に抜けるもんだっけ
やば、自分の時の記憶が無い。
「血止まったし、下の歯なら、屋根の上飛ばしに行くか」
「なんでー?」
「ちゃーんと真っ直ぐ生えてきてくれますようにっておまじないだ。」
「よーし!高くなげるー!」
ポト
外に出て、屋根に向かって飛ばそうと意気込んでいたAが投げた歯は、
綺麗な放物線を描いて地面に落ちた。
可愛い。
「、、、歯、まっすぐのびない、、、」
「だ、大丈夫だA、良い子にしてたらちゃんと伸びるぞ」
「よーし、パパが投げちゃうぞー」
ヒュンっ
思いっきり飛ばしたら
空へと消えていきました。
「ね!ね!歯!どうしよう!ものすごく長い歯になっちゃう?」
焦るAに慰める硝子。
「大丈夫だ。一定の大きさになったらちゃんと止まる。
それにそんなでかい歯はおそ松さんのイヤミしかいないはずだ。」
「別世界の話はやめろ硝子」
「ぱぱも歯抜けるの?」
「パパはもう大人だから抜けないよ!」
「悟は虫歯になって歯医者さんに抜かれるんだ」
「やめて。Aに僕の印象悪く植え付けないで」
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A - めっちゃ面白いです!五条さんの親ばかには笑ってしまいます笑 (2021年8月19日 21時) (レス) id: 15d4b06566 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まゆか | 作成日時:2021年1月30日 23時