すれ違う2つの心は

80th Love ページ35

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side...Kenta





健太「ざいまーす、」





かずまこの大喧嘩が起こって2週間。



ラジオ、テレビ、雑誌とやらの個人活動があってメンバー全員で集まるのは2週間ぶり。



メンバーも気まずい空気だったから丁度よかったりもしたけど、やっぱりついこの前までは同じ家で生活してた人たちと2週間も会えないとなると少し寂しかった。



2週間も経ったからまこっちゃんも壱馬も少しは頭の整理がついて仲直り出来るでしょなんて思ってルンルンで来た俺。



楽屋のドアを開ければ半分くらいのメンバーが揃っていて、1箇所に集まって何やら会話をしている。





健太「なに、どうしたの」



北人「まこっちゃん今日休みらしいです」



樹「体調不良って朝から俺に連絡来たんですけど詳しいことは教えてくれなくて」



瑠唯「この前のこと気にしてるとか？」



樹「一応話は聞いたんですけどね、」



健太「え、いいんじゃない？悩むこともあるよ」





悩みがあるならしっかり悩めばいい。



たまには仕事なんて忘れて自分のことに精一杯になってもいいと思う。



恋愛も仕事のうちってねっ！





瑠唯「健太、そっちじゃなくて、」



健太「ん？」



山彰「俺たちが心配してんのはあっちの2人」



健太「…あー」





あの2人っていうのは果歩と壱馬のこと。



人一倍責任感が強いあの2人にまこっちゃんが来ないなんて伝えたら自分のせいだって思い込んじゃうから。





健太「それは大きな問題だ」



樹「………言われて気付いたくせに」



健太「樹、そんなこと言ってたら健太怒るぞ」



樹「健太さん怒ってもそんなに怖くないですよ」



健太「生意気になったな、お前」



瑠唯「分かったから、今そんなこと言ってる場合じゃない」





樹とじゃれ合っていると横にいた瑠唯に睨まれる。



そうだ。今は遊んでる場合じゃないんだった。





山彰「取り敢えずどうやって誤魔化すかってことだよね」



北人「いや、でも壱馬とか鋭いから」



樹「まこっちゃんの家に乗り込んで行きそうですよね」



瑠唯「まぁ壱馬が気付くかどうかはさておき、これ以上仲間割れとか起きてもらっても困るでしょ。どっちにしてもまこっちゃんが休みってことは言えないの」





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