【あんスタ】誠に僭越ですが！！《七種茨》（１５-２）

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姫「もー！ロン毛！急にどっか行かないで〜！」








伏「坊ちゃまも、いきなり走り出しては危ないですよ」






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さしずめ、突然姿を消した渉を


追いかけてきたであろう桃李と


そんな桃李の人混みの中での身の安全の確保に努めようと


後を追ってきたであろう弓弦。




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伏「皆さまお揃いで」





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勘の良い弓弦はTrickstarと


零を除いたUNDEADの面々を見るなり、


事の次第を察したようだった。






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姫「こんな奴らほっといて、早く英智様のところに行こうよ〜」








姫「Aもいないし、つまんないっ」





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ぷくっと頬を膨らませて見せる桃季。





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日「おやぁ？Aさんを探すのはやめにしたんですか、姫君？」







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姫「……だって、もうライブは終わっちゃったし、」








姫「今から来たって意味ないじゃん……」





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桃季のその言葉に、この場の全員が


一瞬、押し黙ってしまう。





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しかし。





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日「意味がない」




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日「なんてことはないんですよ、姫君…♪」







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利き手をおもむろに伸ばし、


パチンと一度だけ、指を弾いた渉。






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日「さぁさぁ、あちらにいらっしゃるのはどなたでしょうか？」







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偶然か、はたまた渉のマジックか。







まだ続く混雑の中、人混みがまるでモーセの十戒のように


綺麗に開かれ1本の道筋が出来上がる。





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渉の指差すその先にいる“人物”。





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「「Aさん…！」」



「「Aちゃん…！」」



「「A…！」」







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渉以外の9人は咄嗟に彼女の名前を呼んだ。





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