【あんスタ】誠に僭越ですが！！《七種茨》（１５-２）

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YOU




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仙「拙者は横道の壁をつたい、先回りしているでござる！シュタタタタッ！」








南「俺と翠くんは道を開けてもらうように声をかけまくるっすよ！」








高「うぅ…、やりたくない…、でも、やるしかない……」





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仙石くんはヒョイっと、壁に手をついて


器用に横づたいに進んでいく。




何が原動力か、さっぱりわからない。








南雲くんと高峯くんは、


歩道を歩く人たちや


幅寄せしている車に対し


道を開けるよう、大きな声で周知している。





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「…………。」





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一方の私は、引き続き何が何だか状態で


顔を隠すようにして、守沢くんの背中に身を預けていた。







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守「Aさん、先程からすっかり静かになってしまったようだが、具合でも悪いのか？」








「…………。」






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人ひとりをおんぶして、それなりのスピードで


走っているにも関わらず、


息切れひとつせずの守沢くん。






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深「きっと、『はずかしい』んですよ〜」








守「恥ずかしい？」








深「『すれちがうひと』や『くるまのひと』、たくさんのひとの『め』にふれますから〜」





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私が答えるよりも、深海くんが


ずばりを言い当てる。







そして、守沢くんと並走する深海くんの身体能力には


内心、驚きつつ。







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守「アッハッハ☆」








守「そんな、恥ずかしがることなんてこれっぽっちもないぞ、Aさん！」








守「俺は確実にあなたをアンサンブル・スクエアまで届けてみせる…☆」







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「…！」





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その“発言”に、ピクリと反応する私。





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「じゃ、じゃあっ」








「守沢くんたちが最後ってこと…！？」








守「最後？」







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守「何が最後かはさておき、セゾンアヴェニューに入ると一段と人が多く雑踏化している！」








守「“応援”を頼んでいる！」








「応援…？」




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「うふふ〜」と深海くんは楽しそうに笑っていた。






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