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IBARA
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天「おや、」
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七「これはこれは猊下…！」
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廊下で猊下と出会した。
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適当にご機嫌取りをし
「アッハッハー☆」と笑いながら
すぐさま足早に立ち去ろうとする。
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天「さっき少しばかり、Aちゃんと話してたんだ」
七「左様でありますかぁ…！」
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しかし猊下の言葉を
無視するわけにもいかず、
再び笑顔を貼り付けて向き直る俺。
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天「今日はCrazy:Bとの初レッスンなんだってね」
七「えぇ、そのように伺っております！」
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改めて「では！」と、
あからさまに話を終えたい感を出し敬礼。
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それなのに構わず続ける猊下は
実は本当は強心臓なのではないか。
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天「分け隔てなく、誰に対しても向き合ってくれる」
天「それが彼女の美徳ではあるけれど…」
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天「“彼ら”に付け込まれないよう、」
天「しっかり見張ってあげるのが、“君という存在”の役目でもあるよね」
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七「…おっしゃりたい意味が、」
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天「わからなくていいよ」
天「僕の個人的な思考だから」
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天「ただひとつ言えるのは、」
天「“彼ら”は僕のところの“素直ないい子ちゃんたち”とは違って、」
天「4人が4人とも“煩わしい経歴”を持つ“問題児”だということ」
天「君の心労が、報われることを切に願うよ」
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ニッコリ微笑んだ天祥院猊下。
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俺の肩にポンと触れ、
先に行ってしまった。
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作者名：じまさき | 作成日時：2020年10月18日 16時
