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HiMERU
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桜河の声で、我に返る。
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また彼自身もごく単純な
初な好奇心だったに違いない。
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桜河は俺が時間潰しに弄っていた
手元のスマホを覗き込んで来た。
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しかし俺はこの時、無意識に
“あの画像”を開いていて…。
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まずい。
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そう思ったが、遅かった。
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桜「ん、これ…」
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桜「あのプロデューサーはんと…HiMERUはん？」
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Hi「違いますっ」
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Hi「これはHiMERUではなくて、」
Hi「Aさんと、副所長です…！」
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ここで素の天然を発揮し、
とんちんかんな発言をする桜河に
俺は「見られた」という動揺から
思わず声を上げて訂正した。
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Hi「…！、」
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ただ、その俺の声は
“あいつ”の耳にもしっかりと
届いてしまっていたようで。
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燐「へぇ〜」
燐「メルメル、面白ぇ写真持ってんじゃねーか」
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不意打ちで後ろから伸びてきた手に
スマホを引ったくられた。
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作者名：じまさき | 作成日時：2020年10月18日 16時
