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IBARA
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？「随分と落ち着きがないですね」
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アンサンブル・スクエアに着き
ホールでエレベーターを待っていると、
唐突にあの“執事口調”が聞こえた。
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伏「そのように足先をカツカツと、」
伏「まぁ、あなたは幼い時から落ち着きがありませんでしたけどね」
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七「開口一番に嫌味とは、さすがでありますなぁ！」
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「アッハッハ！」と適当に
笑い飛ばしながら
俺はやって来たエレベーターに
我先に乗り込む。
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伏「20階をお願いします」
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七「…………。」
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カチカチカチと【閉】ボタンを連打するが、
さすがに扉が閉じる前に弓弦も乗って来て。
バレない程度に小さく舌打ちをして、
渋々俺は、20と自分の目的階である
18の数字ボタンを押してやった。
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伏「慌てる何とかは貰いが少ないと言いますからね」
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ふと、弓弦が言う。
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七「自分、慌ててなどおりませんので」
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伏「焦りのないスマートな男性の方が、三枝さまも好まれると思いますよ」
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作者名：じまさき | 作成日時：2020年10月18日 16時
